magurit’s blog

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トランスな世界

 No.300
  ●投稿者:マグリット(♂)
●投稿日:06月10日(木)18時55分18秒

   ◆ついに,300・・・・。
    ついに,300まで到達してしまいました!
    2002年4月18日から2年。
    なんとなく,感慨めいたものが・・・(自己満足)。
    駄文にお付き合いくださった皆々様,どうもありがとうございます。
この場を借りて感謝いたします。
    
    さて,最近,年甲斐もなくPCゲームを堪能しておりました(笑)。
   「Trans  僕とあたしの境界線」
   とまさに,この板の為のようなゲームでして・・・。
    主人公は,20才の大学生。彼女に振られたところから話は始まり,
   部屋に置いていった彼女の「お泊まりカバン」から,衣服や化粧品
を借りて,変身して,休日を愉しむという,女装シミュレーションです。
   女装者に理解のあるOLさんとお友達になったり,某女装会館(女装サ
   ロンや衣服などを売っている)そのままの所にお出かけして,脱サラし
   てスナックを開く予定のサラリーマンさんと知り合いになったり,その
   お店でバイトして,キャバクラのオーナーにスカウトされたり,お友達
   のOLさんを助けるために,合コンに参加して,元彼女と張り合ったり
   (爆笑)と,とんでもないシナリオが用意されています。
   「20才かぁ」,なんてため息をつきながらも,しばし,電脳空間に遊
   ぶというのは,久々のことでしたから,愉しめました。
ところで,最近の本・CDですが,
   ・『テーブルの上のファーブル』
    クラフト・エヴィング商会  (筑摩書房
これは,立体・幻想エッセイとでもいうのかな。クラフト・
エヴィング商会という二人の美術作家のこの世にありえない物
を立体作品にして,見せてくれる不思議な本なんです。彼らの
本は10冊近く出てますが,私は全て好きです。先月,文庫化
した作品2冊,『クラウド・コレクター』・『すぐそこの遠い
場所』も文庫化にあたって,きちんと再編集されていますから,
是非手にとって見てください。
・『1億人のプチ狂気』ステッグマイヤー名倉(二見書房)
 笑えます。「いるいる,こんなヒト」とか「私だけじゃないん
   だ」と安心感を味合わせてくれます(笑)
   ・『文房具と旅をしよう』スコス ステーショナリーズ・カフェ
よく似た題名の本があるので注意してください。
この本は,赤い表紙に幅広い帯が付いてます。フィンランド
   スウェーデン・イギリス・フランス・オランダに見たことのない
   文房具を探しに行った旅行記です。私は,北欧好き。とりわけ,
   フィンランドが好きなので,つい,手にとりました(といっても,
   アマゾンで購入ですから・・・手にはとってないけど。笑)。
   この著者の「楽しい旅の心がけ」がとっても気にいりました。
    1.高い所に上がる
2.たくさん歩く
3.スーパーマーケットに入る
4.おいしい物を食べる。
・『北欧案内』(旅とデザイン)プチグラパブリッシング
 コペンハーゲンストックホルムヘルシンキオスロ
4大都市の今をナビゲートしてあります。
   私がこういう本を買うのは,未来よりも,過去(旅行した)
を振り返る為です。
 行ったことないからという考え方もありますが,「また,行
きたい」って思う年齢(残り時間を考える)になったというこ
とでしょうか。
   ・『分かりやすい文章』技術 藤沢晃治 講談社ブルーバックス
文章術の本は,仕事柄,よく買うのですが,これは,難しい
よくない本の一つです。著者が分かってないなと思われる本っ
て読者を落ち込ませます(私はアホやなぁって)。
   そういう本を買ってしまったら,積んでおいて枕にするか,
   とっとと売りましょう。
    私のお薦めは,『文章術の千本ノック林望小学館
これは,例文もわかりやすく,品のある文章のヒントが的確に
示されています。
   『超整理法』の野口さんの『「超」文章法』は微妙。
   この本が1冊目なら,×でしょう。『超整理法』シリーズで,
   彼の考え方を支持できるヒトなら,少しは参考になる程度です。
   私が,「読んではダメな本」とか,「買ってはいけない本」
という時は,買った上での話です(もちろん,人それぞれ
好きずきがありますから,別の意見があっていいと思います。
ただし,ここは私の掲示板ですから,私の好きなように書き
ます)。
   そういう意味で,次の本もよくないです。
・『偉大な,アマチュア科学者たち』主婦の友社
ジョン・マローン/石原薫訳/山田五郎監修
    この本は,原著とかなり内容が違うのではないかという気
がします。それは,科学史の内容に間違いが多いこと。
    たぶん,訳者・監修者が知らないのでしょう。適当に訳して,
    「アマチュア」=「素人」だってすごい!
   ということを強調したい意図がミエミエなんです。
    「アマチュア」=「そのことを愛する人」が原意です。
「アモーレ」という言葉をご存知の方もいらっしゃること
でしょう。
日本語にするなら,「アマチュア」=「玄人」です。
    高校野球や社会人野球をアマチュア野球とマスコミは表現し
ますが,決して,そこいらの草野球と同じレベルということは
ありません。むしろ,すごく上手ですよね。
 ですから,本来,どういう意味で使われるべきかを考えて
言葉を選ぶことは,大事なことだと思います。
 職場でも,「・・・・原則ですから」と,押し切る上司が
いますが,「原則」という言葉の意味を知らずに使っている
と思うと哀れです。
「原理・原則」と「法則」との違いを意識したことがないと
いうよりも,言葉を大事にする経験がないのでしょうね。
所詮,文章は「書いて読まれてナンボのもの」です。
でも,いい文章は書きたい。
私自身,上手いどころか,下手だと思っていますが,
・読者をできるだけ意識する。
・書きたい事実を短い文章でつなぐ。
・好きな作家の真似をする。
の三点を気にするようにしています。
特に,「好きな文章家」の真似は,ある種「徒弟制度的」で
すが,合理的でもあります。
私の好きな,板倉聖宣という人は,科学的な思考を学ぶには,
科学者の研究した(仮説を持って考えた流れ)通りに,追体験
することと考えて,「仮説実験授業」というものを提唱されま
した。子供たちには人気のある授業だそうです。板倉氏曰く,
原初「ハウ・トウ物 授業」だと(これも「ハウトウ」の正し
い歴史的な意味を知らないと誤解を生む元なんですが)ならば,
成功している人を意識的に研究して真似すれば,知らぬ間に身
につくのではないかと私は考えています。
・「スネークマンショー アンソロジー!!!」(CD2枚組)
イエロー・マジック・オーケストラ全盛の頃,アルバムに
散りばめられたラジオコントの数々を覚えておられる方は,
少ないかもしれませんね。
小林克也伊武雅刀桑原茂一のユニットで,ブラックジョ
ークを連発して,そののち,アルバムにもなったのが,スネー
クマンショーです。
1st アルバム「急いで口で吸え」
2d アルバム「戦争反対」(黒い羽根運動も起こる)
3d アルバム「海賊版
(カセットのみで○○ドームの箱をパロディ化)
4dアルバム「ピテカントロプスの逆襲」
他に,ビデオやユニットメンバーの変わったアルバムも
ありました。
 この後,三宅祐司のSETのアルバムによく似た雰囲気の
アルバムがありました。
とても,文章にはできませんが,その手のジョーク・ギャ
グがお好きな方は,必聴です。20年ぶりの復活。
300という事で,ちょっと長めになりましたが,
これからも宜しくお願いします。