シムノン
【シムノン本格小説選】マンハッタンの哀愁作者: ジョルジュシムノン,Georges Simenon,長島良三出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/02/28メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 気持ちを落ち着けて読みたい本なんですが…
フランス映画を観ているような・・・。 キャバレー《ピクラッツ》の踊り子アルレットが酔っぱらって 警察に現われ,昨夜伯爵夫人殺しを企んでいる二人連れの客の会 話を盗み聞きした,客の一人はオスカルと呼ばれていた,と告げ ていく。間もなくアルレット…
11月3日(月曜)の朝,物語は始まる。 この作品の味わうべき*1部分は 定年退職の迫ったメグレの不安と寂しさ。 イヴリのガール河岸で古いのれんを細々と守るビスケット屋 《ラショーム家》の当主レオナールが,深夜,自室で胸を撃たれ て死んだ。庭に梯子,…
メグレの尋問の件が特に面白かった。 いつになく多くの登場人物。それぞれ の性格や姿が目に浮かぶ。 第18区署の刑事ロニョンが,深夜,ジュノー並木通りの路上で, 何者かに撃たれた。なぜロニョンが,そんな時刻にそんな場所に いたのか,同僚の刑事は誰も…
ボルドーでの国際警察会議に出席したメグレは,帰途田舎町フォン トネイに立寄る。そこで判事をしている学生時代の友人に会うのが目 的だった。だが彼を待ち受けていたのは連続殺人事件----最初に殺さ れたのは町の名士(成り上がりで精神病の家系)の義兄で…
1月10日の朝から1月12日の朝までの話 なのだが,人間がよく描かれたシムノン らしい傑作。 きっと,サスペンスドラマのネタとして 採用されているんだろうな。 アラスジは以下のとおり。 ルーヴル百貨店の玩具売場主任と称するその男は,わざわざ警視 庁に…
一気に読めてしまった。 この本も,以前読んだのだが,まったく覚えていない。 名探偵が”間違う”のだから,記憶にあってもよさそう なものなのに・・・。 何をどう間違えたのか? メグレモノは推理小説ではない。 第1巻よりもうんと多い,何頁も続く「」。 …
3日前,ε年ぶりにメグレ警視シリーズ第1巻を読み始めた。 この本を手にしたのは,2回目か3回目か。ほとんど内容は忘れていた*1。 司法警察のメグレ警視のところに,ある日,見知らぬ男から電話がかかってくる。 男は,数人の男からつけ狙われ,生命が危…