一気に読めてしまった。
この本も,以前読んだのだが,まったく覚えていない。
名探偵が”間違う”のだから,記憶にあってもよさそう
なものなのに・・・。
何をどう間違えたのか?
メグレモノは推理小説ではない。
第1巻よりもうんと多い,何頁も続く「」。
会話の妙を味わう小説。
アラスジは以下の通り。
パリ17区,カルノー街の豪華なアパルトマンで,ひとり住まいの若い女性が
死んでいるのが,通いの家政婦によって発見される。頭に一発,至近距離から
弾丸をくらっている。死んだ女はたしかにこのアパルトマンの住人であるが,
女の持物も生活振りも,建物の豪華な雰囲気にまったくそぐわない。現場で感
じたこの違和感が,女の孤独が,最後までメグレの心をとらえる。女の日常と
過去が洗われ,恋人らしい若いバンドマンが容疑者として浮かびあがる・・・。
ブルジョワの偽善と,生活に疲れた落伍者の哀感とを交錯させて描き,人情警
視メグレのしぶい魅力を満喫させる好篇。
(河出書房新社 第2巻 裏表紙より引用)
登場人物*1は,
メグレと部下(リュカ,ジャンヴィエ,ジャナン,ムルス),ポール医師
リュリュ(殺された若い女),
グーナン医師,グーナン夫人,グーナン夫人の姉,
リュシル・ドコー(グーアンの秘書件助手),
コルネ(アパルトマンの門番女),
デジレ・ブロー(リュリュの家政婦),
ピエロ(リュリュの恋人),ルイ(ピエロの仕事仲間)
メグレは何を間違ったのか・・・。
グーアン医師とメグレは,お互いに似通っていると思っていた。
しかし,それは,絶対値的な意味だった。
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*1:展開に関係ある登場人物に限定しています