- 作者: 森奈津子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/10/12
- メディア: 文庫
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同社の『異形コレクション』に収録された作品が三分の二だが,
怪奇怪奇してなくて,艶艶した話もあり,読みやすい(微笑)。
内容は,ネタバレになるので,感想だけ。
個人的な好みからすると「1977年の夏休み」・「翼人たち」*1が
たいそう気に入りました(どちらも『異形コレクション』未収録)。
語り口の心地よさ(なんて偉そうな!)としては,
「過去の女」・「語る石」がオチも予想されるのだけれど,
エンディングが温かくて,ホッとします。
また,「グラスの中の世界一周」は,ちょっと式貴士を彷彿させる
感じがして,愉しめました。
帯を書いているのが,岩井志麻子。
魂と引き換えにしろとまではいいません。
でも,森 奈津子の”甘い毒杯”を呷りたいならば,
何かを犠牲にしなくてはいけませんよ。
・・・・飲んだ後,あなたに決して後悔はさせないと
約束もしましょう。
さぁ,どうぞ。
うまいこと,いうなぁ(笑)。
表紙裏の森さんの写真,和服でした。
藍川京氏といい,和服が流行りなのかな。
ツルッと読める短編集。
オススメです。
- 作者: 式貴士
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1982/04
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