仕事帰りに,連れ合いと
待ち合わせてモスで昼食。
前職でお世話になった,
本屋さんが入院している
とかで見舞いに行く予定
なのだが,面会時間の都合
で,時間調整。
ダーウィン展のポスターが
あちこちに貼られ,気になることこの上ない。
連れ合いが行ったことのない長居公園・自然史博物館へ。
ところが,「ダーウィン展」は自然史博物館の隣のブースで展示していた。
ガラパゴスの生き物の剥製が多く,ダーウィンの頃の物が展示されていた。
読売の夕刊にも識者と呼ばれる人々のダーウィン評が連載されているが,
この展示でそこまで思えるのかどうか*1・・・。
〈生物と種〉を数回実施していたおかげで,ヘンズリー教授やウェッジウッド家との
関係,鳩の雑種について等々,頷くことばかり。が,逆に〈生物と種〉を
知らなかったらチンプンカンプンだったろう。
割引で1000円もの入場料の割に,展示物は少ないし,通路は狭いし,
映像資料もNHKっぽいなぁ。展示物を説明する係員もいない。
「ヘッドホンを500円払って借りて聴きなさい」と押し付けがましい。
あの程度の展示ならデジカメ写真ぐらい撮らせてくれても
バチは当たらないだろう?ちょっと,損した気分。
懐かしかったのは,子供の頃読んだ,ダーウィンの伝記の抄訳が紹介されていたこと。
「学生時代のダーウィンが,昆虫採集をしていて,見たことの無い甲虫を3匹見つけ,
両手に一種ずつ,さらにもう一つを口に入れたところ,苦い液を出され吐き出した時に,
両手の2匹も逃がしてしまった」という逸話。
茂木氏の感想だったか,”変人と呼ばれるぐらい一つに執着することの重要性”を
文章にしていたが,あまりにも科学史を知らなさすぎるんじゃない?
あの頃の科学者は,”職業科学者”はほとんどいなくて,
一生,仕事をしなくても済むくらいの大金持ちが趣味として研究していた時代です。
(素人じゃない)アマチュアが愉しみながら研究していたのです。
PSのソフトを一発当てて,左うちわの彼には,そういうポイントはわからないのでしょう。
*1:読書感想文の宿題をこなす為に,「解説・あとがき」から読んで作文するのと同じだろう。見てないのがよくわかる