私の青春時代は,コーヒーをブラックで飲むのは,大人への登竜門だったように
思う。凝り性の私は,早速,ネルやペーパーで煎れ始めた。
色々なマメを少しずつ買っては,味を確かめていった。
手回しミルで,マメを挽き,香ばしい”きな臭い?”匂いに訳知り顔で納得して
いたのが,今では気恥ずかしい。
ぐらいが,私のアジリシス*1の
分類結果。
ドリッパーにろ紙をセットし,お湯を通して,紙の匂いを落とす。
挽いた粉をろ紙に入れ*2,
少しずつ中央にお湯を落としていく。
すると,粉の中央が盛り上がってくる。この状態になったときのコーヒーは
心なしか美味しい。約1分ぐらい蒸らし,中央にゆっくりとお湯を落とす。
最終的に,クレーターか噴火口の様になって粉が残れば,成功。
電動のコーヒーメーカーも2台使って,今は3台目。
しかし,この3台目はちょっとオヤスミ中。私が家で飲まなくなったから。
この3台目はエスプレッソも出せる自慢のメーカー。
私は,体質か仕事の疲れが溜まりやすいのか,温かい珈琲を飲むと,
一般に言われてる事とは逆に眠くなる*3。だから,少し醒め加減の
コーヒーをブラックでお茶の様に飲むのが好き。砂糖やミルクは入れない。
私のお気に入りは,ストレートコーヒーの”マンデリン”。
苦すぎず,酸味は無く,上品な味がお気に入りの理由。
さて,『コーヒーもう1杯』に出てくるどのシーンも青春時代の珈琲の拘りを
思い出させてくれる。苦い別れも一人で生きていく話も出会いもさりげなく描か
れている。あぁ,また珈琲を煎れたくなった(苦笑)。