(仕事が忙しく1ヶ月半ぶりの更新になりました。)
- アーティスト: 舘野泉,ブリッジ,バッハ,スクリャービン,間宮芳生
- 出版社/メーカー: エイベックス・クラシックス
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
脳溢血で倒れていた事を知り,慌てた。
フィンランドの大作曲家,シベリウスの美しいピアノ小品を
紹介され,(特に「樹の組曲」には何度も涙を流しているが)
メリカントやパルムグレンやハンニカイネン等,北欧の作曲家を精力
的に演奏されてきただけに驚きであった。
幸いその番組では,リハビリによって,「左手のための作品」を
弾き始めているとのことで胸をなでおろしました。
その辺りのいきさつを知りたく『ひまわりの海』を読みました。
なるほど,私も「左手のための作品」というと「ラヴェルのピアノ
協奏曲」が真っ先に頭に浮かんでしまう。しかし,氏にとっては,
そういうステレオタイプの発想が嫌だったんですよね。
フィンランドでの生活を『星にとどく樹』に知り,シベリウス公園と
ムーミンの国にオーロラ・ウォッチングに出かけたのは5年前の春。
初めての海外旅行で,ツアーとはいえ,添乗員無しの個人旅行形式。
不安と緊張の中,思ったより暖かい気候と,ハニカミやだけど温かく
親切なフィンの人々。私も一度で大好きな国になった。
さて,この『風のしるし』というアルバムですが,
秀逸はなんといっても
バッハ/ブラームス:シャコンヌ
でしょう。カザルスの「鳥の歌」と肩を並べてもおかしくないほど,
心を打ちます。スクリャービンの小品も,あの幻想・官能的な響きの
作曲家の作品かと思う程,素敵な音を聞かせてくれます。
通勤の行き帰りの車でリピートで何度も聴いていますが,心穏やかに
燃費も上がるリラックス運転が出来ています。
(先月最後の日記で紹介した「アレクサンダー」では,つい力が入っ
た運転になってしまいますが元気の無い時にはねぇ:笑)
- アーティスト: 舘野泉,セヴェラック
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2001/08/22
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
曲が集まっています。あまり知られていない作曲家かもしれませんが,
このアルバムで広まるといいなと心から思います。
心配なのは,テレビの扱いによって,フジコ・ヘミングやブーニンの
ような変なブームにならないことを祈るだけです。
舘野氏の作品は,北欧の芸術文化を知る上でも貴重なものです。
私は,もっと北欧の国々の考え方が日本で採用されるといいなと思う
今日この頃です。