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トランスな世界

No.39

●投稿者:マグリット(♂)
●投稿日:05月24日(金)03時45分35秒

◆編曲版のオススメ-2-

 先に,ピアノ編曲版について,オススメしたが,お聴きになられた方は
いらっしゃるだろうか?聴き比べなんて,ちょっと贅沢な気分になれるの
で,是非にと勧めておきたい。

 今回のオススメ編曲版は,ホルスト組曲「惑星」(オーケストレーシ
ョン)です。
 
 私が世に言う「古典音楽」にはまったのは,この「惑星」のおかげです。

 世界の冨田勲が,シンセサイザー版を発表して,この組曲の中の「木星
がお気に入りになってしまったことが,原曲へと誘ってくれた。以前,日
本テレビ系の金曜ロードショーのエンディングテーマがこの「木星」でした。

 ホルストの「惑星」は,文字通り「火星・金星・水星・木星土星・天
王星・海王星」という7つの惑星の占星術的なイメージで,作曲されたも
ので,天文学からのインスピレーションでは,ないようです。

 純然たる,天文学系の「天上の音楽(ちょっとど忘れしました)」は,
シュトラウスの父親が,天文学者ケプラーに感化されて作られたとか。
(ちょっと,眉に唾して,お読みください)

 それよりも神秘的な雰囲気で作曲されたのが,ホルストの「惑星」。
作曲者が,遺言で「一切の編曲を認めない」としていたのだが,多くの演
奏家が,遺族に許可をとりつけて,編曲版を世に送り出しています。

 一応,冨田勲が編曲の第一号といいたいところだが,スペクタクルな編曲
演奏で有名な指揮者,ストコフスキーの録音版も所々に原曲と異なる盛り上
がりを含めている。
 ストコフスキーという指揮者は,映画「ファンタジア」や「オーケストラ
の少女」にも出演し,クラッシック音楽を若者に広めることに天才的な力を
発揮したことでも有名です。彼の演奏は,本物の大砲を使ったりと驚かされ
ること必定です。

 「惑星」の編曲版を紹介しておきます。

 ・カラヤン指揮/ベルリンフィルあたりを忠実な原典とすると

 ・ストコフスキー指揮
 ・冨田 勲 シンセサイザー編曲版
 ・ピアノ連弾版(ピアノ奏者は忘れました)
 ・松井直美:オルガン独奏版

 あたりが比較的容易に入手できるのではないかと思います。
 
 それ以外に,シンセサイザーとオーケストラのカップリング版が
イギリスの?・グリーンによって編曲演奏されているが,私は入手には至って
いません。
 
 変わり種として,LD版「惑星」音楽:冨田勲,想像動画映像付きというの
が,なかなか面白いです。DVDで発売されているかどうかは,今のところ不
明です。

 それと,ホルストが作曲した当時は,太陽系の一番外側の惑星,「冥王星
が発見されていなかったということで,別人に「冥王星」を作曲させて,終曲
としているCDが,最近発売になった。
 
 原曲は,海王星で,女性コーラスで静かに幻想的に終わるのだが,この追加
版では,海王星で静かになったところに,激しいスペクタクルな音で冥王星
表している。この版に関しては,相当好き嫌いがハッキリ分かれるように思う。

 聴き比べには,もってこいの曲だと思う。クラッシックは苦手という方,
「惑星」なら入り口は,幾つもある。

ホルスト:惑星

ホルスト:惑星

惑星

惑星

ホルスト:組曲「惑星」(オルガン)

ホルスト:組曲「惑星」(オルガン)

ホルスト:惑星

ホルスト:惑星