magurit’s blog

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『マイ・ドッグ・スキップ』に涙した日

  

マイ・ドッグ・スキップ [DVD]

マイ・ドッグ・スキップ [DVD]

 BS-2で放送しておりました。
 内容も知らず,今は,犬より猫がそばにいて欲しい私ですが,
 その昔,「名犬ラッシー」で育ったことを思い出しました。
 映画版もTV版も涙なくしては見てられませんでした。
 コリーが欲しくて欲しくて・・・。

 そうそう「名犬ロンドン物語」も一話完結の連続ドラマでしたが,
 これも放浪シェパードが一話ずつ解決していくのが涙涙。
 エピローグの雰囲気は,緑の巨人「超人ハルク」のエンディング,
 バナーがヒッチハイクをするシーンを彷彿させます。
 主題曲かエンディングか分かりませんが,あのメロディは好きで,
 いまだに,時々,口笛で吹きます。

 「マイ・ドッグ・スキップ」ですが,戦争映画かな?なんて思っておりました。
 「マイ・ビューティフル・ライフ」と勘違いですね。
 ”マイ”がつけばみなお涙感動ヒューマンドラマなんて思ってしまいます。
 もう一つは,”犬だしなぁ・・・”*1
 
 二カ国語で放送でしたので,つい聴きいってしまいました。
 少年ウイリーが,野球中に犬のスキップが走り回って,
 (下手な自分に)八つ当たりしてドツイてしまいます。
 ヤミ酒業者にスコップでしこたま叩かれて,キャイン!
 あぁ,死んだか・・・少年が反省しながら大人になる・・・。
 と,思ったのですが・・・・。
 犬は,見事に復活し,主人公がロンドン留学中に老衰から・・・・。
 両親の対応もよかったです。
 最初は,ウンと反対していた父親。
 あの雰囲気から飲んだくれの分からず屋かと思いきや,
 戦争で足を負傷して,心の傷を負っていました。
 少年を連れて,森のアニマルウオッチングでの台詞がよかったです。

 父親「・・・足が戻ってきた方がよかった・・・」

 そして,ハンターが撃った鹿が,親子の前で倒れてます。
 少  年「・・・まだ生きてるよ。獣医に連れていかなくちゃ。」

 父  親「・・・さぁ,行こう。」

 少年に人が食べるためだとか,なんだとか,語りません。
 彼の思いを大事にしつつ,そっと,立ち去るのです。
 いい父親ですね。

 留学中に死んだスキップを少年の野球ジャンパーにくるんで
 (楡の木の下に)埋めるなど,スキップへの敬意と愛情が感じられます。

 私の母方の祖父母の家は,戦時(前?)中,軍用犬を飼っていたとかで,
 私が物心ついて遊びに行くと,犬と猫がいました。
 スピッツが4匹いたときは,
  ベアは,大変賢く,眼鏡をかけたり,新聞を取ってきたり,なかなか優しい性格でした。
  ラッシーは,ちょっと気むずかし屋。
  ボコは,庭に放し飼いでしたが,アホなのか元気がとりえ。
  バフは,やたら吠えて恐い犬(でも,案外優しい)。
 犬猫屋敷と噂されていたようで,よく,犬が置き去りにされてました。
 捨てポインターが,2度預かられましたが,大きくて暴れん坊で・・・。
 それぞれの犬が死んだ時は,それなりに悲しい思いをしました。
 その後,マルチースのボン,シェットランドのピーター,と居ましたが,
 年寄り二人が,人間と同じモノを与えるので,食べ物にしか反応しない
 アホな吠え犬になってしまい・・・。これらは,私はいい思いではありません。
 だって,デブデブで,散歩に行こうにも心臓が弱くて大変でした。
  その点,猫は”我関せず”なんですが,抱きやすいという大きさですから,
 犬よりも身近なお友達ですが,呼んでも来てくれません・・・。
 ですが,死んじゃうと,親族が亡くなった時以上に泣きました。

映画を観ながら,涙が止まりませんでした。

死んだスキップ(犬)が可哀想というのではなく,

そう,過ぎ去った少年の日々に対して,涙が止まらなかったのです。

*1:最近の動物映画のオチャラケ雰囲気に辟易,”オバカな”とかもう嫌です。