magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

久々に,興奮したよぉ!!

  幼い日,魚類図譜に線で
 描かれた小さなサメの図と
 その名前が心に残った。

ミツクリザメ」。

 怪獣・恐竜ブームの中に育ったせいか,
 その異様な姿に驚きつつ魅せられた。
 あの頭の辺りから飛び出したツノの様なものはナンダ?
 「ミックリザメ?ビックリザメじゃないの?」
 魚の名前はなんてオモシロイのだろうと。
 
 ↓↑海洋堂の模型。口が飛び出した醜悪な姿から,ゴブリンシャークと呼ばれる。
 
 図譜にあった深海魚の奇怪な姿と併せて,魚類を研究する人になりたいと思った。
 進学先,職業として,その夢は叶わなかったが,前職のある夏,
 東海大の2泊3日のセミナーに参加する機会をつかんだ。
 東海大の水族館の大水槽の前で食事,餌作りで鰺を三枚におろした。
 アサリをみじん切りにして,熱帯海水魚に与えた。ウニの標本を作り,
 ウミホタルの発光に心ときめかせ,
 最終日,これも深海に棲む原始ザメ”ラブカ”の解剖に立ち会った。
 このラブカは,メスで大きな卵塊4個が今も目に浮かぶ。
 ちゃっかり,ラブカの歯をお土産に貰い,それは大事な大事な宝モノ。
 ”魚は食べるものにあらず,見る観るものなり”ではないが,
 とにかく,生きた魚を観るのが好きで仕方がないのだ。
 そんな,私に久々のビッグなプレゼントだ。
 BS−hiで,東京湾の海底谷を1年間に渡り取材したドキュメント。
 東京湾から太平洋に出る間に最深1000mにもなる渓谷が続く。
 そこには,明治30年代に日本の箕作教授とオーストンが命名した
 ミツクリザメという不思議な姿をした鮫が採取された。
 それから,100年余り東京湾では採取されなかったサメが
 千葉周辺で148個体も採取され,一躍注目されることとなった。
 NHKのスタッフが地元の深海漁の漁師と協力し,生きたミツクリザメ
 求めて,ROV(リモコンの潜水艇)を操作する。
 『深海のYrr』を読んだ後なので,なんだか馴染みがある(笑)。

 そして,1度目の遭遇。
 
 漁師が捕まえたミツクリザメは4才の幼体。弱っていた為,放されたが
 その一報を聞き,現場の海にカメラマンが潜る。
 そして,ゆったりと泳ぐミツクリザメを発見。
 模型や図譜で知られる姿とは違っていた。
 案の定,口はエイリアンの様に飛び出してはいない。
 
 死んで水揚げされた個体が力無く,顎から歯を突き出した姿しか
 見られないので,そういう図や模型が出回っているのである。
 噴が突き出している姿だが,実にスマートにゆったりと泳ぐ。
 
 近づき過ぎて,カメラが不快だったのか,カメラマンの手に噛みつくシーンも。
 幼体だったので,ケガもなかったが,実に興味深かった。
 そう,この時の口は模型の様だった。

 そして,2度目の遭遇。
 この時は,30cm弱の記録装置を取り付けて,行動パターンの記録を試みた。
 ここでも,『深海のYrr』でクジラの行動を記録する装置の類似品が登場!
 
 24時間後,サメから装置がハズレ,浮かび上がってくるのだが,
 装置を回収する為にアンテナで発信音を探す。
 広い海原に30cmの棒状の装置。無事に発見され,解析を待つ。

 2時間がアッという間だった。
 メガマウスザメ,ラブカなどの深海鮫の生態映像もよかった。
 テズルモズルやウミエラ,などの動物も面白かった。
 沖縄の250mが真っ青なのに,海底谷はマリンスノーが降り続けていた。

 サメの行動を解析するCG画像は,PSを買うキッカケになった
 ゲームソフト「アクアノーツの休日」のようだった。
 ”潜水艇に乗って操縦し,未知の魚を探してみたい”
 そんな夢がフツフツと沸き上がる様な番組だった。

宇宙ステーションよりも海底居住基地に行きたい!!

  

三崎臨海実験所を去来した人たち―日本における動物学の誕生

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サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑

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