『ダカーポ』の休刊(事実上廃刊)に
ついて,読売新聞でフリーライター氏が
書いておられた。
雑誌がつまらなくなったから売れないのだろうか。そんなことはない。「あるある大事典」問題も
大相撲スキャンダルも,週刊誌のスクープから明るみに出た。むしろ主因は「ダカーポ」編集部のあ
いさつ状にあるように,社会の変化,私たち読者の変化だろう。
駅の売店で週刊誌を読む行為が,新書を買ったり携帯でウェブサイトを見る習慣に変わったと
ライター氏は続ける。
雑誌のいいところは雑多な情報が詰め込まれているそのスタイルにある。中にはあまり関心のない
記事も含まれているが,それを読むことで私たちは知識を広げ世界を広げてきた。一見むだなものが,
じつは大きな役割を果たしていた。雑誌の低迷,とりわけ総合誌の不振は,私たちの知的好奇心の対
象が狭くなり,余裕を失っているってことを示してはいないか?
雑誌に限らず,新聞だって,ウェブサイトのニュースにとって変わられる可能性も・・・。
しかし,”紙”メディアの素晴らしさを私は捨てたくない。