米内務省は27日,地球温暖化の影響で危機にさらされているホッキョクグマを,
絶滅危惧種保存法の対象種に指定する方針を発表した。1年間かけて生息状況な
どを精密に調査したうえで指定を正式に決める。しかし,指定が温室効果ガスの
排出抑制には直結しないとの姿勢を強調しており,有効な保全策をめぐって今後,
論議を呼びそうだ。
ホッキョクグマの危機は,えさの捕獲や移動に必要な海氷が,温暖化で急減し
ているのが原因。同法は,対象種の保全策を講じるよう連邦政府機関に義務づけ
ているが,会見でケンプソーン内務長官は「同法で保全するのは種とその生息域。
気候変動は法の枠外」と強調した。「温室効果ガスの排出抑制以外に保全策はあ
るのか」との質問に対しても,同省は「1年間の調査を踏まえて検討する」と答
えるにとどまった。
ホッキョクグマは,北極圏に2万〜2万5000頭た生息しているとみられる。
【ワシントン=増満浩志】
(2006.12.28・木曜 読売夕より 引用)
日本では,ヒグマ・ツキノワグマが麓に降りてきて大騒ぎな後半年でしたが,
ツキノワグマも数が激減している。にもかかわらず,かなりの数が制限数もなく
射殺されたようだ。害獣駆除は××省,環境保全は○○省,生物保護は◆◆省等
と責任のなすりつけあいをせずに,もっとトータルな見方ができないものかなぁ。