〈ノブレス・オブリージ〉----高い身分に伴う徳義上の責任。12年前に亡くなった
通産省OBの論客・天谷直弘さんの主要論文集のタイトルでもある。◆ノブレスは
高貴な人,オブリージは義務を負うこと。ノブレスはノーブルな志,理念,価値観を
持たなければならない。氏はしばしばこの言葉を使って「日本よ,堂々たる品格を持
て」と説いた◆天谷さんは〈町人国家路線〉から〈ノブレス路線〉への転換を提唱した。
金もうけと効率に関心を集中し,名誉も美もない国は自滅すると説いた。(後略)
(2006.12.28・木曜 読売夕刊より 引用)
”外国が良くて日本が悪い”等と野暮な事を言いたいのではないので・・・。
政治家(屋?)だけが,権力者だけが悪者の様に言われるが,果たしてそうなのかな?
(自分も含めて)義務教育とその上の教育を受けた者としての責任を考えた事がある
のだろうか?と思う事がある。「儲け・収入アップ・地位の向上」も必要だが,それと
同じくらい”高いノブレス”・”公共へのオブリージ”は必要だと思うのだが・・・。
それぞれの責任の範囲において,”辛い義務”でなく,”高貴な義務”としての思考力
が必要な時が切迫しているように思ったので,この寸評を取り上げた。