毎月届く
『Link Club Newsletter 12月号*1』の
「NEW WAVE」で紹介されていた記事。
「じゃぱん・るねさんす
俗曲師*2・うめ吉が伝える日本文化*3」
- アーティスト: うめ吉,清水みのる,佐伯孝夫,古賀弘史,木村勝彦
- 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: CD
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”東おどり”を見て衝撃を受けたのがきっかけだとか。
芸者になりたいと親に懇願したが大反対を受ける。
そこで,国立劇場の寄席囃子研修生となり,2年間の研修の後,
落語芸術協会所属のお囃子連として,落語家の出囃子を三味線
で弾くようになる。
「・・・
江戸時代のこういう音楽って,今のJ−POPの原点なんだと思います。昔の
流行歌で,庶民がふつうに口ずさんでいたんですから」
「 演歌はすごく新しい音楽で,江戸時代からある音楽とは,まったく違うジャンル
だと思ったほうがいいかもしれませんね」
「 三味線音楽にはもともと音符がないですから,すごく幅が自由です。音符にも間
にも,伸び縮みとかの立体的な余裕があって,いろんな空間に遊べる自由さがあり
ます。ちゃんときれいに弾く今の音楽のほうが,自由さは少ないんですよ」
「 例えば映画でも音楽でもそうなんですけど,日本人はこんなにリズム感がよかっ
たのにある時期で失われてしまった,と感じることがいっぱいあります」
「・・・。
昔の音楽には,日本人独自の自由な発想のなかで弾いて,ちゃんとノレるもの
があるんです。私達はそれを知らないんです。戦後,西洋音楽のスタンダードで
音楽が判断されるようになって,私達は邦楽ってつまらないものだって思いこん
でいるわけです」
2006年,5都市8カ所のアメリカツアーを成功させた。
「 行く前には,受け入れてもらえるんだろうか,とかいろいろ考えました。けど
実際やってみると,むしろ,日本人にしかわからないような曲で地味なことをやっ
たほうが反応はよかったです。日本人にとっては懐かしいですけど,アメリカ人
にとっては新鮮ですから」
このCDには
・お座敷小唄
・月がとっても青いから
・三味線ブギウギ
・山中節
・お座敷小唄(オリジナル・カラオケ)
に加えて,DVDが付いている*4。
・お座敷小唄
・月がとっても青いから
私が幼い頃から聴いたことがあったのは,
”お座敷小唄”と”月がとっても青いから”ぐらい。
どちらもPOP*5だが,古臭さ*6も残っていて面白い。
記事中,彼女の語る内容にも好感をもてる。
自分の”したい仕事”の為には,アプローチする方向を変える柔軟性。
そして,実現と緩やかな変容。この先,どう変化していくのか愉しみだ。
”俗曲師・うめ吉”覚えておきたい。オススメの一枚。