スクリャービンの曲は,交響曲「法悦(エクスタシー)」を筆頭に,
ピアノ曲も艶めかしく官能的である。しかし,決して下品ではない。
だからこそ,日本では,「法悦」等という題名で演奏されるのだろう。
- アーティスト: シカゴ交響楽団,スクリャービン,ブーレーズ(ピエール),ウゴルスキ(アナトール)
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/03/17
- メディア: CD
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あろう。彼には「苦悩からの開放を求めて愚痴を言い続ける」姿が目に
浮かぶ。だから,これでもかとばかりに,叙情的かつ感傷的なメロディ
で自己陶酔するのだろう。
- アーティスト: ラフマニノフ,プレヴィン(アンドレ),ロンドン交響楽団,アシュケナージ(ウラジミール)
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1995/08/02
- メディア: CD
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演奏会の演目に並ぶ。私は,複雑な3番よりも,ロマンティックな2番。
そして,2番よりも,神経衰弱の遠因になったという,第1番が好き。
はかなく壊れてしまいそうな中にもロシアの感傷的なメロディはすごく
切ない思いを感じさせてくれるように思うのだが,なかなか演奏会の
演目に出ない。そればかりか,CDでも珍しい。聴きやすい名曲だと
思うのだけど・・・・。
リスト,モーツアルト,シューマンも登場したけれど,リストは,
トランスクリプション*1でしか感じないし,モーツァルトは,悲しい
かなどれを聴いても同じ・・・・(涙)。シューマンのこもっていく
暗さにはついていけるほど,まだ枯れていない(泣)。
アルベニスやグラナドスも,まだとやかく言える程,聴いた事がない。
唯一,フェデリコ・モンポウがいいなぁ。熊本マリさんが,いい仕事を
されたので,私にはスペイン=モンポウかな。CDの帯には,「スペイ
ンのサティ」なんて形容されているけれど,サティよりも内在する炎は,
熱いように思う。
- アーティスト: 熊本マリ,モンポウ(フェデリコ)
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 1995/07/21
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さぁ,休みも終わり。一週間,乗り切らないと・・・・。
そして,『サグラダ・ファミリア』を読み切りたいなぁ・・・・。
なかなか、寝付けないので読み続ける事にする。(3:30)に読了。
しかし,最後にラフマニノフの3番の協奏曲が出てくるなんて・・(苦笑)。
ピアノ線が切れる力,うーん,エミール・ギレリス*3
をイメージしてしまうが,エアチェックした同じ曲のビデオのアルゲリッチの
髪振り乱して演奏する姿も思い出してしまう。ガリの演奏って,彼女に似て
いるのかもと思っていたが,果たして・・・・。
- 作者: 中村紘子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
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本。ハードカバーの古本が見つかったら,綴じ込み図をまず探して欲しい。
「でも,とてもいい話だった・・・・・」。余韻に浸りつつ、最近の映画かドラマ
に似た背景*6の作品が増えているような気がした*7。
ミチルや塁の爽絶差や孤独・絶望感は感じられなかった。擬装結婚してでも、
透子の愛を護ろうとしているガリの姿と、対峙する母性としての照の存在は
温かくも希望を持たせてくれた。
私も、幼子は苦手である(苦笑)。妹の子供が来ても愛想一つ言えない。
自分の苦手意識を越えさせてまで、取り入る事は気持ちが赦さない。
ガリと同じ様に猫に走ってしまう。
地下鉄やエスカレーターで背負われた幼子が私の目を見て微笑みを送ってくる
事がよくある。つい、微笑み返してしまうが、子供は声を上げて笑い返してき
たり、ゴソゴソする。すると、親が怪訝な顔をして振り返るのでスマシタ顔を
して知らんぷりをしてやり過ごすのだ。この気まずい思い。「好き好んで愛想
したのと違うのに、なんで睨まれないとあかんの?」理不尽な想いが錯綜する。
だから、子供は嫌なの*8。
さて,いよいよ『感情教育』へ。
↑
食塩の結晶。「食塩って立方体じゃないの?」って。
ある条件下では,「八面体結晶」になるんですよ。
*1:管弦楽曲のピアノ編曲版,ベートーヴェンの交響曲全曲をピアノ用に編曲したものが有名。
*2:ベスト盤ということは,もう全集は無いのかぁ。熊本マリさんもデビューの頃よりも貫禄がついてしまった。時の過ぎゆくままに・・・涙
*3:鋼鉄のピアニストと言われていた
*4:すごく小さい。文庫版には無い・・涙
*5:片手で,鍵盤のどこからどこまで届いたかがわかる。文庫版では縮小されている・・・涙
*6:侮蔑する意味で使うのでは無いので誤解のないように。「オカマさんとオナベさん」や「ゲイさんのカップルとノンケさんの女性の同居」とか
*7:意識がそう思わせてるのかな?
*8:①真っ直ぐに走って来てよけてもぶつかってこけて泣く②甲高い黄色い声で騒々しい③食べ物を零して口や服を汚す等も嫌いな理由