magurit’s blog

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『サグラダ・ファミリア』を

                 (紋切り型・雪の巻)→*1


 

  読み始めた。集英社文庫の3部作の様に「若さ溢れる荒々しい切なさ」は
 影を潜めたが,『深爪』や『花伽藍』の様にしっとりとした靄に包まれる。
 石狩響子に,塁やミチルの様な若さがあったであろう事はうっすらと想像さ
 れるのだが,生々しさは微塵も感じない。「いま,透子だけ」という感じが
 とても清々しい。そして半身浴の様な気だるさが気持ちいい。
 
 

サグラダ・ファミリア 聖家族 (新潮文庫)

サグラダ・ファミリア 聖家族 (新潮文庫)

*1:エクスプランテ,雪の巻