magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

「寒い朝---それでも平年並み」


  近畿地方は17日夜からこの冬一番の強い寒気が上空に流れ込み,
 大阪,奈良両府県境の金剛山(1125メートル)では18日朝,初冠雪を
 観測した=写真,(読売新聞)本社ヘリから。(中略)
  ただ,放射冷却現象は起きなかったため,大阪市で5.4度(平
 年4.5度),京都市で2.8度(平年2.7度)など,全般的に
 は,平年をやや上回り,暖冬傾向は続いている。大阪管区気象台
 によると,冬型の気圧配置が緩むため,19日は気温が上がりそう
 だという。(2006.12.18・月曜 読売夕刊 引用)

  今朝,通院に出かけるときは,曇っていたのに,帰りは暖かく
 て電車の中では汗がタラタラ・・・。

「佐倉統のサイエンスサラダ」

  狂牛病の話では,ありませんので・・・。

 「牛肉」の悲劇 教訓に
  大学院生のとき,忘年会の幹事役が回ってきたことがある。外の店に行くのも
 芸がないと思い,研究書で鍋を囲んですき焼きパーティーを企画した。何人かで
 買い出しに行き,コンロと鍋や食器を用意して準備万端,和気藹々と盛り上がる
 ----はずだった。
  ぼくの読みは甘かった。始まるやいなや,誰かがこう言った。「醤油と砂糖と
 酒だけで味付けするのか?ダシ入れろよ」。そんなやり方もあるのか。でもそれ
 じゃ味が薄まっちゃわないか。今回は我慢してよ。
  しばらくすると別の人が文句を言う。「なんで春菊いれるの?信じられない!」。
 肉の旨味が台無しじゃない!」。そんな。すき焼きに春菊は付きものなんですけ
 ど・・・。
  さあ,こうなるともう収拾がつかない。味付けが濃すぎるだの,白菜なんか入
 れるなだの,お麩はないのか,白滝はだめだ糸こんにゃくじゃなきゃ,等々,も
 う,ありとあらゆる意見が続々と噴出しつづける。いつもは質より量の奴らなの
 だが・・・。
  誰かが別の鍋とコンロを用意して,関西風薄味すき焼きを作り始めた。さらに
 もうひとり,春菊抜きのを作り始めた。これでもまだ全員のニーズに応えきれて
 はいないが,もうコンロも鍋もない。それに,素材もほとんど調理してしまった。
 黙々と食う。ぼくは,うまいじゃないか,このすき焼き,と思ったが,不満分子
 はむすっとした顔をしている。
  生活習慣,とくに食習慣の拘束というのはオソロシイ。食に限らず,文化が違
 うと人々は憎み,諍いを起こす。文化には,人間を束縛し,争いを引き起こす負
 の力が備わっているのだ。この,文化の負の力について,もっと批判的に論じら
 れていいのではないか。
  今回の悲劇は,それがさらに「牛肉」という神聖不可侵な食料と結びついたこ
 とで生じたのだった。
  教訓・・・・忘年会には気をつけましょう。(東京大学助教授=科学技術社会論
  (2006.12.18・月曜 読売夕刊 引用)

  その場面が想像できるだけに,笑ってはいけないが可笑しい。
 しかし,今,現在も起こっている闘争・戦争が,こういう文化的側面が主題だとした
 ら,簡単に”国際理解”だの”異文化理解”だのと言い放つ広告や政治屋の教育観の
 無責任さを嘆いてしまう。

「MONO語り」

  耐震補強の大切な教材 
 
  この家の模型の名前は「紙ぶるる」。柱も,梁も,屋根も厚紙で出来ていて,
 台紙からそれらを外して自分で組み立てる。初めてでも完成まで10分程度,組
 み立ては実に簡単である。
  「基礎」の部分に指を乗せて左右に小刻みに揺すると,全体が大きく揺れる。
 1階と2階の開口部に「X」形の紙を入れると,「筋交い」で補強した住宅と
 同じような構造になり,一気に揺れが小さくなる。
  補強ありと,なしでは「こんなに違うのか」。作って揺らすと,耐震補強の
 効果に驚くことになる。
  生まれたのは,名古屋大学の福和伸夫教授の研究室。大学院生の鶴田康介さ
 んらが考案した。耐震工学や地震工学が専門で防災教育にも力を注いでいる福
 和教授の研究室では,耐震補強の大切さを伝えるため様々な”教材”を世に送
 り出してきた。誰でも簡単に耐震補強の効果を体験できる「紙ぶるる」は,そ
 の中でも普及度ナンバー1のヒット作だ。(中略)
  商品化もされていて注文は100枚単位で組み立て用両面テープも付けて,
 1棟分70円。ホームページ *1からダウンロードも可能だ。いずれも詳しくはホー
 ムページで。(2006.12.18・月曜 読売夕刊 引用)

 ”防災教育”というと「過去の被害映像などで訴えかけるものと相場が決まっている」と
 思っていたが,こういう簡単な工作はいいなぁ。
 あとは,どういう風に「予想-実験」をして感動的に認識できる道筋(シナリオ)があるか
 でしょう・・・。

「現場から」

  「くせ」そっくり教授ロボ
  
  (2006.12.18・月曜 読売夕刊 引用)

  京都府精華町のATRロボティクス研究所,客員室長の石黒浩大阪大学教授の話。
 自身に似せて,精巧に作られたロボット「ジェミノイド」は顔の毛穴やほくろまで,
 柔らかいシリコンゴムで忠実に再現されているそうだ。なんと3000万円の費用をかけ,
 今年7月に完成。
  ところで,この研究所は単なる機械ロボットの研究をしているのではない。
 目的は,人間の「存在感」や「本人らしさ」だという。

 「この研究を進めて,形や機械で置き換えることのできないものが何かわかったとき,
 それこそがきっと『人間の本質』なのでしょう」
 ここで繰り広げられているのは,ロボットではなく,人間の研究なのだ。

  学生にロボットの顔をいじり回すように依頼したら,嫌がったとか。

  「先生にそんなことできませんよ」。目の前にいるのはただのロボット。
 学生たちは,そのロボットに石黒さんの存在を感じているということだ。

  石黒さんは,来年から,このロボットで子供や飼い犬との間で,親子団欒が
 成り立つか実験するそうだ。
  この実験計画を読んで,映画「T2」で,シュワちゃん演じるT-800アンド
 ロイドが溶鉱炉に自ら沈む時,コナーズ少年が涙を流すシーンを思いだした。

  これからの研究では,「男らしさ」「女らしさ」といったジェンダー(性)の
 領域,自我や心と体の問題などにまで踏み込むことも考えている。

  人間にとって,心の領域を機械や数字で云々されるのは,一番抵抗あるはず
 なのに(だから?)ロボットの動きに50種類以上のクセなどを盛り込んで,
 目に見ることのできない”らしさ”を計測するという発想は面白い。

  取材を終えて
  教授ロボットとごく自然に会話する学生たちを見て,人を動かす威厳やカリ
 スマ性などは,案外とっても薄っぺらな操作しやすいものかもしれないと思っ
 た。
  ロボットの研究は人間を知ることでもある。人が「カリスマ占い師」と呼ば
 れる有名人の言動に左右されやすい理由や,日本人が「小泉ブーム」や「韓流
 ブーム」といった流行に弱い理由が,この研究から明らかになるかもしれない。
   (長谷部耕二)(この項目のソースは,2006.12.18・月曜 読売夕刊より引用)

  面白い着眼点の研究。だが,しかし,「小泉ブーム」や流行に弱い理由が
 明らかになる見込みが高まったら,困るのは誰だろう・・・?そう考えると,
 とても怖いなぁ。石黒教授の研究が抹殺されないように,ここに記録してく。

猫は何処で丸くなる?

 http://d.hatena.ne.jp/magurit/20061215
 http://d.hatena.ne.jp/magurit/20061216
 http://d.hatena.ne.jp/magurit/20061217
 とまとめて,アップしました。
  夜半から,風が強くなってきた。
 ちょっとは,冬らしくなるのかな?
 スキー場も困るだろうし・・・。
  猫は炬燵で丸くならないし(笑),         ◆バミューダのクリスマス切手↑
 二匹・三匹で走り回り,フィギュアスケートのテレビを見ていたり。
 だんだん,俗化した猫になっていくなぁ。
 
 
 
 
 

不可能物体

 「どうやって五円玉に木の矢を通したか?」
 
 
 (ミニ以外は,自作*1
 「種を蒔いて,芽が出た時に五円玉を通し,育ってから・・・・」

*1:矢を作る為に,プロ用の小型電動ジグソーも購入したし・・・