随分昔に、永六輔さんから
頂いたハガキにあった言葉です。
今日は、一日残念な気分でした。
昨夜半、夢に起こされました。
愛川欽也さんの『うつむいて歩こう』を
大声で歌っている夢を見たのです。
で、昨日から重篤な状態と報道されていた
のが気になってネットを見ました。
すると、『死去』の文字が・・・。
今日、10時に事務所からの発表があるとは報道されていたのですが、
まさか、こういう結末だとは思いたくもありませんでした。
キンキンとの出会いは、どこかのカメラのCFだったと思います。
でも、その頃は、とても嫌いでした。
ところが、高校に進学し受験勉強の歯車の様な毎日を送る中、
深夜放送で私の知らないキンキンと出会いました。
その日の放送は、野沢那智さんや白石冬美さんら声優陣が
集まり、ラジオドラマが流れました。
『アパートの鍵貸します』のパロディの『デ・ハートの鍵貸します』
というドラマでした。
ゲストに永さんやあべ静江さんという豪華な番組で、
愛川欽也の人柄を見直して、ファンになりました。
当時の深夜放送は、若者がちょっと背伸びして大人の世界を
放浪するような愉しい世界でした。
決して、リスナーに迎合することもなく、いい社会勉強の場だったと
思います。
欽也さんのファンになって、TVドラマ『東京目暮警視シリーズ』を
音声だけ聞きながら、受験勉強をしていましたが、シムノンという
作家のメグレ警視（目暮警視）シリーズにも出会えました。
永遠のエトランゼ、愛川欽也を忘れたくないと思います。
欽也さん、いや、キンキン、ありがとう。
また、昭和の生き証人が、一人鬼籍に入ってしまいました。
『生きていく』とは、「青春（過去）」を消しゴムで消して
いくようで、過酷で辛いものだなぁと思う、今日この頃です。
