magurit’s blog

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『オハナホロホロ』

 翻訳家の麻耶とシングルマザーのみちると息子ゆうた、
 そして、同じマンションに住むニコ君。
 中山可穂の小説『聖家族』を思わせるような・・・。
 

オハナホロホロ (Feelコミックス)

オハナホロホロ (Feelコミックス)

 メガネの翻訳家、麻耶の元に5年ぶりに戻ってきたみちる。
 みちるは、男の子の母となっていた。
 
 不器用なみちるは、息子ゆうたにも素でぶっつかっていく。
 たった一切れのプリンのもつれにも。

 同じマンションに住む謎の若者、ニコ君。
 彼もまた、愛する者を失い、鎮魂に生きている。
 ゆうたの面倒を見ながらも愛する人の想いを背負う。

 いや、ホント、中山可穂の『聖家族』を現代風に料理しなおした感じです。
 ラストのオチ、ニコ君の愛した人の謎が解けると、尚更です。

 でも、SEXシーンも無く、性別の役割押し付けもなく、
 ただただ、”その人が好き”というのが心地よい。 カバーの色使いも素敵です。