magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

「ミュージカル・ソウ&テルミン コンサート」

 冷たい雨の中,
 ゴソゴソして
 いたら,時間が
 経ってしまった。


 どうも,最近,休みの日,出かける時の段取りがすこぶる悪い。
 
 今日は,河内長野ラブリーホールで,音色というか音の揺らぎがとてもよく似た楽器同士の
 コンサート。前売りは,ケーキセット付きというのも面白いです。

 河内長野に着いたら雨足が強くなったのでTaxiに乗った。
 「ラブリーホールまでお願いします」
  「今日は,ラブリーホールで何かあるのですか?」
 「テルミンミュージカル・ソウ,のこぎりのコンサートがあるんですよ。」
  「あぁ,それで・・・ラブリーホールへのお客さんが多いのですね。
  ところで,テルミンって,どんな楽器ですか?」
 「1920年に,ロシアの物理学者テルミン博士が発明した世界最古の電子楽器なんですよ。
  シンセサイザー等にも影響を与えたんです。
  二本のアンテナが箱から突き出てましてね,一本が音程,もう一本が音量をコントロールするん
  です。で,手を触れることなく,手を近づけたり離したりすることで演奏するんです。」
 「ほう・・・不思議な楽器ですね。のこぎりは,横山ホットのアレですね。」
 「ええ,バイオリン等の弓で歯の無い方を擦るんです。サキタハジメという奏者が,
  ラブリーホールで『のこぎり講座』をしてるようですよ。」
 と,聞きかじりの蘊蓄を披露してるうちに到着した。

  ケーキセットは,演奏会後でもokらしいので,ホールに入った。
   

  前から,5列目の左側。
  テルミン奏者の児嶋さんのピアノ伴奏は滅多に見られないそうなので,
  (って,テルミンミュージカル・ソウがメインでしょ!)
  ちょうど,ピアノが目に入る処にしました。
  (ケーキセットにスグに行けるようにという思惑も無いわけではありませんが・・・。)
  3人が舞台に登場。
  テルミンの安藤亮さん,ミュージカル・ソウのAndreさん*1
  ピアノの児嶋佐織さんです。

  「ささやかな夕げ」(青木朋子)
  をテルミンミュージカル・ソウが優しく奏でます。
  第一部は,”テルミンStage”
   ・星に願いを(L.ハーライン)
   ・雲雀(グリンカ)
   ・ユモレスク(ドヴォルザーク)
   ・白鳥(サン=サーンス)
   ・訪れざりし未来(青木朋子)

   今年は,テルミン発目90周年だとか・・・。
   ユモレスクは,オリジナルテルミンの音を再現されてました。
   私は,オリジナル音の硬い音も好きです。

  第2部は,”のこぎりStage”で,
   ・星に願いを(L.ハーライン)
   ・涙の流れるままに(ヘンデル)
   ・VIOLA(サキタハジメ)
   ・天使の糧(C.フランク)
   ・アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
   ・水面,月相〔ミナモ ゲッソウ〕(児嶋佐織)
   アンコール
    アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)

    「星に願いを」は,第一部とはアレンジがオシャレに変わってました。
    ヘンデルというと,私は「オン・ブラ・マイフ」が頭に浮かぶのですが,
    曲の雰囲気って,なんとなく似た感じがありますね。

    「VIOLA」は,テルミンの安藤亮さんが,ノコギリに持ち替えて演奏,
    「天使の糧」「アヴェ・マリア」は,チェロ奏者の安藤氏(父上)が登場と
    なかなか,ニクイ演出でした。
    フランクは,「バイオリン・ソナタ イ長調」が微熱の気怠さのような感じで
    とても好きなんです。チェロの低音とノコギリの揺らぎいいですねぇ。

    最後の曲は,伴奏の児嶋佐織さんの作曲で,とても温かい曲でした。
    ノコギリとテルミンの曲ということですが,ゴンチチなんかとジョイントしても
    面白そうな素敵な気持ちいい曲でした。
    とっても気持ちいい音の波に包まれた午後でした。
    
    アンコールを聴き終えて,サッとロビーにケーキを戴きに参りました。
    チョコレートケーキでしたが,美味しかったです。
    昨夕・朝・昼と抜いておりました。
    
    ケーキを堪能して出口に向かうと,FOTサロンの皆様がいらして・・・。
    ペチャクチャとお話をしておりました。 
    ノコギリ奏者のAndreさんと伴奏の児嶋さんがいらしたので
    写真をお願いしました。
    
    (左:児嶋さん・右:Andreさん)

*1:安藤亮さんの実姉。2009.8米サンタクルーズの国際コンテストで3位