magurit’s blog

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『あのひとと ここだけの おしゃべり』

 

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

 昨夜,電脳会話で,昔ネタを会話していて,
 ”ライブ感”*1という言葉を使って,
 思い出したので,後半の萩尾望都さんとの対談と,志村貴子さん*2との対談を再読した。
 志村さんとの対談で再確認したのは,
 ・心が弱いからこそ描ける「本当のこと」
 ・無意識に選択している表現
 ・ネームが一番楽しい
 ・”私なんか・・・”歴が長い

 特に「ネームが一番楽しい」という件では,
 「二人とも,ネームが出来上がった処で,80-90%完成で,絵を描くのは面倒くさい」
 これは,研究でもプランでも文章を書くにしても,アイデアが浮かんで,一つチェックした段階で,
 次々と先まで展開が予想できる時というのがあるんです。
 それが,確信度が高ければ高いほど,実際に確かめるのは面倒くさくなります。
 頭の中では,もう完成してますから,煮詰めていくのはシンドイです(笑)。
 でも,後半が出来ないと仕事としては,完結しないのです。

*1:萩尾望都女史が,昔,毎週『ベルサイユのバラ』を週刊誌で読み,そこらじゅうの人が,その展開にハラハラした。現在,コミックで読むのとは違う,その時の空気を表す言葉として,”ライブ感”という言葉を『あのひととここだけのおしゃべり』の中で使った。現在,ライブ感を味わえるのは,月刊「ダ・ヴィンチ」に連載中の『舞姫-テレプシコーラ-』ぐらいとも。

*2:現在放送中の『青い花』がナカナカなので,気になったもんだから