岩手県の石灰岩地帯に,
昨年,新たな洞窟が
発見された。
その調査記録。
高校〜大学の頃に
読んだ2冊の本の事が
頭に浮かびました。
『洞窟学ことはじめ』(岩波新書)と『洞窟探検学入門』(講談社学術文庫)。
あぁ,『洞窟探検学入門』は古書なのね。
- 作者: 吉井良三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/04
- メディア: 新書
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南米の縦穴に降下したのを見たんですよ。憧れましたよワイヤー梯子に(笑)。
ナイカ洞窟やウユニ塩原と違って,少し玄人(プロではありません)受けする内容ですね。
再放送は,7/15(水)深夜0:45〜1:35(NHK総合)
また,7/19(日)22:30〜
ハイビジョン特集「白い奇跡の鍾乳洞〜岩手・氷渡洞探検の1か月〜」
「ワンダー×ワンダー」では,ナイカ鉱山の巨大石膏結晶,ウユニ塩原の絶景を
堪能させていただきましたが,あそこまでの吃驚は予想はせず,
見ることにしました。
鍾乳石って,茶系の色ですから,鍾乳洞というのは,美しいというより,
見事とか素晴らしいという感じです。
白い石柱なども素晴らしいのですが,ライトの色調や広量の影響もあって,
”白”には見えにくいのです。これは,仕方のないことです。
が,一般的なイメージだと,”白≒純白”ですからねぇ。
”ナイカ”,”ウユニ”と続く,驚嘆は・・・?
しかし,不思議な鍾乳石を幾つも紹介されて,面白かったです。
この石筍,サイドライトして,雰囲気があっていいです。
地下水流中でも,鍾乳石が成長しておりました。
洞窟サンゴと名付けられてますが,サンゴ虫がいるわけではありません。
でも,サンゴ虫が形成する殻の成分とほぼ同じ炭酸カルシウムです。
洞窟真珠。真珠も炭酸カルシウムですねぇ。
ケーブ・パールの下には・・・,
四角い鍾乳石,まるでサイコロのようです。
丸く成長していたものが,360度均等に成長できなくなって,
四角くなったというのは,とてもオモシロイ。
この石筍の側面,針状の成長は,
落ちた滴が飛散し霧状になったためとか。
いかに,洞内が安定した環境だったか。
で,人が入ったらからその安定度はやっぱり崩れるのかな?
8000年前までは茶色かった鍾乳石が,
白く成長していることで,
綺麗な地下水流に変わった原因を探り,
「発見された洞窟の延長上に,さらに新たな洞窟があるのでは?」という
(目的意識的な問いかけの)予想のもとに,
実際に発見したわけですが,
科学としての”洞窟探検学”の一面を見られて,とてもよかったと思いました。
洞窟学入門―暗黒の地下世界をさぐる (1978年) (ブルーバックス)
- 作者: 上野俊一,鹿島愛彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1978/07
- メディア: 新書
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