なぜ 燃えないのか
なぜ 歌わないのか
楽器としてのシンセサイザーの在り方を
根本から問い直して
注目の奇才,玉木宏樹が
まったく新しい音楽境地を切り拓く
大編成のオーケストラと
血と命を得たシンセサイザーによる
奇跡の一夜
人はいま,神の領域に足を踏み入れる
- 日暮真三 -
指揮:尾高忠明 東京フィルハーモニー交響楽団
シンセサイザー:玉木宏樹,大原繁仁,乾裕樹,安西史孝,松武秀樹
第1楽章:雲
低弦とファゴットとシンセから始まるこの楽章。
愛のテーマは,曲全体に何度か繰り返される。
第2楽章:時
オケがウェスタン風な演奏をしたり,シンセもバグパイプを
思わせる音色に。賑やかな雰囲気です。
第3楽章:鳥
ヴォコーダーが語りかける言霊が心地よい。
川の辺りにすわって
あなたはわかちあう
雲は漂い 時は流れてゆく
あなたはわかちあう
ふか・・・く,ふか・・・く わかちあう
やがて鳥達のこえが
聞こえてくるだろう
あなたは漂い
わかちあう
ふか・・・く,ふか・・・く・・・・・
第4楽章:終曲
シンセとオケの協奏曲風から始まり,
第1楽章の愛のテーマと第3楽章が重なり合うように
終曲のコーダへと駆け上がっていく。
この曲を初めて聴いた頃は,”ちょっと外したかな?”
と,自分の選曲を恨めしくも思いました。
しかし,数年の時を経て,聞き直して以来,好きな曲の
一つへと変容していました。
”時”の重みを感じぜずにはいられません。