magurit’s blog

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玉音放送の現代語訳を読む

某FBの友人が、アップしていたので、紹介します。


========江川達也さんの投稿より

75年前の今日1945年8月15日、日本は大東亜戦争に敗戦した。
1863年8月15日の薩英戦争から大東亜戦争まで日本は
「無謀な戦争」しかしてこなかったが敗北はなかった。
大東亜戦争ははじめての「敗北」だった。
しかも「無条件降伏」
昭和天皇は連合軍に死刑を宣告される可能性が高い「無条件降伏」を受け入れることを決断し秘密裏に「終戦詔勅」を録音した。
本土決戦を望む陸軍の目を盗んで8月15日「終戦詔勅」はラジオで全国放送された。

終戦詔勅
玉音放送
(1945.8.15正午)

 「朕深ク
  世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ
  非常ノ措置ヲ以テ
  時局ヲ收拾セムト欲シ
  茲ニ忠良ナル爾(なんじ)臣民ニ告ク」

私は深く
世界の大きな流れと大日本帝国が今おかれている状態を考え
普通ではありえない方法で
このありさまを収めようと思い立って
こうして忠義の心を持った良民であるみなさんにお話しします
 
 「朕ハ帝國政府ヲシテ
  米英支蘇四國ニ對シ
  其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨
  通告セシメタリ」

私は大日本帝国の政府に
アメリカ、イギリス、チャイナ、ソ連の4国に対して
4国が共同して要求してきた条件を受けるように」と
言いました

 「抑ゝ帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ
  萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ
  皇祖皇宗ノ遺範ニシテ
  朕ノ拳々措カサル所曩ニ」

そもそも大日本帝国の臣民のみなさんの健康と安心を守り
世界中の人たちと共に栄え喜びをわかちあうという願いは
天皇家の先祖たちが、昔からのこして来た生き方のおてほんなので
わたしもおろそかにせずいつも心がけてることなんですから

 「米英二國ニ宣戰セル所以モ
  亦實ニ帝國ノ自存ト
  東亞ノ安定トヲ
  庶幾スルニ出テ」

アメリカやイギリスに戦争をいたしますと言って始めました理由も
また実に大日本帝国が自分の力でなんとか生きて行くことと
東アジア地域の平和とを
いろいろと考え工夫してやって行こうとしたところから始まった事で

 「他國ノ主權ヲ排シ
  領土ヲ侵スカ如キハ
  固ヨリ朕カ志ニアラス」

他の国の持っている権利をないものにしたり
その国の土地を奪うなどということは
もともと私の心にはありません

 「然ルニ交戰已ニ四歳ヲ閲シ
  朕カ陸海將兵ノ勇戰
  朕カ百僚有司ノ勵精
  朕カ一億衆庶ノ奉公
  各ゝ最善ヲ盡セルニ拘ラス
  戰局必スシモ好轉セス
  世界ノ大勢亦我ニ利アラス」

ということで戦ってもう4年見て来まして
私の陸軍、海軍の将官、兵隊が勇気をふるって戦い
私のたくさんの役人や大事な仕事についてる人々が一生懸命働き
私の一億人の国民のみなさんが頑張り
みんなみんな最もいい働きをして尽してきたのに
戦争の状態は努力に応じて良くはなりません
世界の大きな流れもまた私たちに有利にはなってません
(和平交渉の仲介を頼んでいたソ連が条約を破って数日前に敵の仲間になって突然攻撃すると言って攻めて来た)

 「加之
  敵ハ新ニ
  殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ
  頻ニ無辜ヲ殺傷シ
  慘害ノ及フ所
  眞ニ測ルヘカラサルニ
  至ル而モ
  尚交戰ヲ繼續セム
  終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スル
  ノミナラス
  延テ人類ノ文明ヲモ
  破却スヘシ斯ノ如クムハ」

それに加えて
敵は新しく作った
残虐な爆弾を使って
   (原子爆弾:広島長崎に落とされた)
しきりに何の罪もないものを傷つけ殺し
  (赤ん坊から年寄りどころか木や草や鳥や森や豚や牛までも殺戮)
惨憺たる被害が及んでいて、こんな事は
ほんとうに思ってもみないことで
こうなってしまった今
変わらず戦いを続けるか
最終的には我々が地球上から消されてなくなる
だけでなく
そこから人類の文明さえも破壊し焼き付くし捨て去ってしまう
このような状況になっていくであろうことは….

 「朕何ヲ以テカ
  億兆ノ赤子ヲ保シ
  皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セム
  是レ朕カ帝國政府ヲシテ
  共同宣言ニ應セシムルニ至レル
  所以ナリ」

私はどの選択をして
一億一兆の赤ちゃんのようにかわいい子供たちを抱えて
天皇家の祖先の神さまの霊魂に謝ればいいんでしょう
と考えて私は大日本帝国政府に
敵の要求をのむように言ったのです。

 「朕ハ帝國ト共ニ
  終始
  東亞ノ解放ニ協力セル
  諸盟邦ニ對シ
  遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス」

私は大日本帝国と一緒に
はじめからおわりまで
東アジアの解放に協力してくれた
アジアの国々に対して
申し訳ない気持ちを表さないではいられません

 「帝國臣民ニシテ
  戰陣ニ死シ
  職域ニ殉シ
  非命ニ斃レタル者
  及
  其ノ遺族ニ想ヲ致セハ
  五内爲ニ裂ク
  且
  戰傷ヲ負ヒ
  災禍ヲ蒙リ
  家業ヲ失ヒタル者ノ
  厚生ニ
  至リテハ
  朕ノ深ク軫念スル所ナリ」
  
大日本帝国の臣民の中で
戦争に参加して死んだり
職業に殉じて命を失くしたり
天命をまっとうできず倒れ亡くなった人
そして
その遺族に思いをはせると
内蔵が裂けるような苦しみです
しかも
戦争で怪我をし
戦争のわざわいをこうむり
仕事を失くした人の
生活を豊かにすること
に関しては
私が天皇として深く心を痛める所です