magurit’s blog

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昨夜のERから・・・

 

ER 緊急救命室 X 〈テン・シーズン〉DVDコレクターズセット

ER 緊急救命室 X 〈テン・シーズン〉DVDコレクターズセット

 (BS11の放送は,シーズンXI)
 マイケル・クライトンのヒットドラマ「ER 緊急救命室」を
 愉しみに見ている。手術のリアルさもさることながら,
 それぞれのドクターやナースの人間ドラマの重厚さが魅力だ。
 昨夜は,レギュラーのスタッフドクターがまた一人ERを
 去って行く話。
  前回の放送では,HIVポジティブの患者が担ぎ込まれ,肝臓の移植が
 存命の鍵だった。そこに,別のHIVポジティブの患者が亡くなり,
 肝臓の臓器移植が,幾人かのスタッフドクターで話し合われる。
 「ポジティブ同士だから,ウィルスの伝染の問題は無い。まもなく, 
  ポジティブ同士の移植許可の法律が認可されるから,先鞭を」と
 中堅スタッフドクターのカーター。
 憎まれっ子役のER部長(ウィーバー)は,内規と社会性とまだ法律は
 認可されてないことを盾にとって,”一人の死と一人の生”よりも
 ”二人の死”を選ぶ事をカーターに忠告する。カーターは,今は亡き人
 望の厚かったER部長(Dr.グリーン)のつれあいであった外科部長
 (Dr.コーディー)に相談する。コーディーは「今,生き残れる命を」と
 対立するウィーバーとソリのあわない新スタッフとに挑戦すべくオペを
 実施。
  さて,昨夜の話では,その移植問題に関して部長級が集合して会議が
 開かれる。その間にもER内では,精神療法から間隔をおきすぎた女性が
 亡くなった夫に殴られる妄想から子供を守ろうとして,窓から掘り出して
 しまう。それを止められなかった,9歳の長男。二人の少女は,オペの甲斐
 も無く,亡くなってしまう。若いスタッフドクター(Dr.プラット)に,
 母親の状況を説明する長男。ソーシャルワーカーを交えて,話を聞くうちに
 真実が。一方,ウィーバーは,コーディーに貸しを作るのと,自分の地位を
 危うくされるのを恐れて,恩着せがましくコーディーを永住権を剥奪して
 閑職に追い込む。決断するコーディー。カーターを病院の外に呼んだ後・・・・。
  カーター 「ウィーバーはなんて?」
  コーディー「私を,責任の無い地位に追いやるんですって。」
  カーター 「・・・そんな・・・。訴えましょう!訴訟はボクがします」
  コーディー「いいのよ。マーク(Dr.グリーンの愛称)もいないし,
        古い仲間達もみんな去っていってしまった。娘もこの街に
        いなくてはならない理由はないのよ。」
  カーター 「スミマセン・・・・。ボクが,ウィーバーにかけあいます。」
  コーディー「いつ,辞めようかと。心の準備はできていたのよ。ただ,
        自分が命を救ってこうなるとは思わなかったわ。それに,新
        しいスタッフにはなじめいわ(長髪パーマの新技術ばかりを
        ひけらかす生意気な野郎)。みんなにヨロシク行っておいて」
  カーター 「どこに行くんですか?」
  コーディー「取り敢えず,国(英国)に帰るわ。」
  カーター 「みんなに会わずにいっちゃうんですか?」
  コーディー「簡単に伝えておいて『たのしかった』って」
 こうして,また一人,腕のいい人間味あるドクターが去っていった。
 ウィーバー役の人も,意地悪役で可哀想だが,存在感のある役所だから仕方ない。
 私も,Dr.コーディーの様にかっこよく辞めれたらなぁ*1
  Dr.コーディーの「・・・・『たのしかった』って」が心に響くんだろうな。
  非常勤職員の時,年収は今の半分も無かったけれど,時間はふんだんにあった。
 必死で,あれこれかじりついた。興味の範囲が広がり,クロスオーバーしていく,
 世界とアイデアは仕事を進める上で,柔軟な姿勢・思考につながった。
  今は,どうだろう。
 経営が思わしくないとはいえ,紙の無駄(書類が書類を生む)と時間の無駄(権威付け
 の為の会議)。一部の人間の搾取と対する意見が言える人間への報復。
 全てが,虚しい時間の積み重ねだからか。
 この数年間の虚しさを「臥薪嘗胆」出来る日は訪れるのか・・・・。
 訪れないという運命(さだめ)を知っているのなら,
 造物主よ,私の息の根を今すぐとめておくれ。
 なんとも,情けない意欲ない,消えそうな炎の様な一日の始まり。
 
心が雨漏りする日には (青春文庫)

心が雨漏りする日には (青春文庫)

*1:大抵,「どうやって生活していくの?ローンは?今は,傾いてるんだから取れるだけ取らないと・・・」と忠告してくれる人ばっかだものなぁ