magurit’s blog

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トランスな世界

No.78

●投稿者:マグリット(♂)
●投稿日:11月29日(金)04時17分18秒

◆黒猫の歩み
 今日も,際物をご紹介(雑誌『サライ』推薦)。
 アヌアル・ブラヒム「黒猫の歩み」(UCCE-1027)
 箱形ジャケットの白黒の写真。
 公園に置かれたパイプイスに,男が所在なげに座っている。
 これだけでも,何か雰囲気を感じさせてくれる。
 チュニジア出身のウード奏者と,ピアノ,アコーディオン
トリオによる演奏。 寂しげなピアノのメロディとウードの静
かに弾き出される音色が,クロスする。静かな,静かな音楽。

 聴く者の周りを遠慮がちに,ゆるやかに流れていく。
 ふと,気づくとアコーディオンの音色が・・・・・。
 アップテンポの曲はまったくない。
 まったりとした,それでいて,邪魔をしないその謙虚さ。
 ウードという楽器をご存知だろうか?
 マンドリンを大きくしたような弦楽器で,北アフリカ・中近東・
 特にイスラム文化圏では欠かすことのできない楽器である。

 冬の深夜,一人黙々と,仕事を,文章を考える時には,
いいパートナーとなってくれるアルバムである。

 変わった音楽に興味のある方にお勧めの一枚。

黒猫の歩み

黒猫の歩み