magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

兵どもが 夢の跡

  WBCの監督問題で日本のプロ野球界が揺れていた頃,
 某メジャー・リーガーの一言

 「最強のチームをつくるという一方で、現役監督から選ぶというのは難しいでは、
  本気で最強チームをつくろうとしているとは思えない」 
 「大切なのは足並みをそろえること。(惨敗の)北京の流れから(WBCを)リベンジの場と
  とらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能」
 
 が,五輪代表監督がWBC監督へ横滑りする道を閉ざした。

 別の某メジャーリーガーも,

 「五輪とWBCは別物。だからリベンジの場ではない ...」と言った。

 それを受けてか,マスメディアは一斉に,五輪監督拒否の動きに廻ったはず。

  そして,”北京五輪のリベンジではなく別物”になった筈である。

 それが証拠に,件のメジャーリーガーも,
 
 ”守るのでなく,世界一を取りに行く”と事の収拾を謀ったのだから。

 にもかかわらず,今日の試合で,マスメディア,中継アナは,ここぞとばかりに,

 ”北京のリベンジ”を連呼していた。

 おいおい,見苦しいなぁ。
 政治家が,どさくさに紛れてするのと何ら変わらないじゃないか。
 ”記憶にございません”かい? 国民性なのかい?”
 
 ”一事が万事”である。

 今回のWBC,なかなか面白かった。
 前回は,それほど見てなかった。
 若獅子が選出されたからかもしれない。
 重苦しい社会の雰囲気を晴らすかのように湧いた。 

 相変わらず,よくも悪くもイチローが目立つWBCが記憶に残った。
 今日,延長を制して,優勝したから,だれも言わないだろうが,
 8回の岩隈続投はちょっと,疑問。

 7回から球は高めに浮き,コントロールは甘かった。
 投手がいなかった?
 杉内にダルビッシュを救援に送ったではないか。

 08年日本シリーズ,最終戦
 片岡に死球の後,同点打を打たれた越智を変えずに逆転打を許した時と同じに見えた。
 渡辺が調子のいい選手をどんどん注ぎ込んでいったのを少しは学んだかのように見えたが,
 変えるタイミングを読みとれない辺りは・・・。
 
 どうして,杉内を8回の頭から使わなかったのか。
 9回の頭からダルビッシュでよかった。
 9回,杉内をマウンドに上げておいて,
 左打者に代打が出たから,杉内から交代では,二人ともやりきれまい。
 山田コーチは,苦虫を噛む思いだったろう。

 試合を解説していた某氏なら,
 「ここまできて,投手のプライド云々を言う選手はいませんよ」と言うのかもしれないが・・・。
 その某氏は前日,
 「今日は,ダルで仕方ないでしょうが,明日は藤川で,彼の抑えとしての気持ちをくんでほしい」と
 言っていたではないか。

 勝てば官軍。
 勝って得る自信も大きいが,
 勝った為に見逃される,学ぶべきことも大きいのではないか。
 ボヤキ監督は「負け試合から学ぶことがある」と言っている。

 メジャーの弱小球団で孤軍奮闘する天才打者の思い出作りだけに終わって欲しくないWBC。

 それでも,”野球”というボールゲームは,私の心をドキドキ・ワクワクさせてくれる。
 
 さて,今年のペナントレースの原監督の采配が見物だ。