- 作者: 一ノ宮美成,グループ・K21
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/21
- メディア: 単行本
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フラッシュバックも起こったし・・・。
と,毎日の様な暴言報道*1を聞くたびに,
「またか!」
と怒り,府民としの恥ずかしさに未来を嘆く毎日ですから。
ジュンク堂には平積みにされていました。
読みながら,「そうだそうだ!!」となる自分を怖れていたのですが,
この本には,起こった事実が淡々と書かれていたので,
これまで,何かあるごとに頭に血が上って,冷静に眺められなくなっていた事共が,
項目別に,整理されていて,落ち着いて事実確認ができました。
こういう本は,偏った内容になりがちです。
事実,書名,帯から,「正体」の後に続く言葉も予想がつきます。
両方の側の意見があるのですから,そのどちらも事実でしょう。
ただし,どちらが真実かは決められません。
真理は多数決では決められないのです。
彼の言動によって起こった結果,府民の生活が幸福になれば正しいのでしょう。
そうでなければ・・・。
だって,府民の生活が第一のはずですからね。
ご自分も府民でしょうし,ご家族も府民です。
ヒトラーやスターリンだって,チャウシェスクだって最初から悪だったわけがありえません。
最初から極悪非道な者を,大衆(浮動票)は支持しないはずですから。
この著者の書いた他の本には,同和行政絡みの本が幾つかあるので,
その辺りを中心に書き込んであるのかと思ったのですが,
それを扱った章の頁数は他の章と比べても少ないです。
小泉構造改革のモノマネ,小泉ブレインを導入と,
前時代の幻影にしがみつき,
失敗策だと証明された”新自由主義”を未だ振り回すだけ。
前言を翻し,翻し,翻し
幼稚な詭弁と最低な恫喝で吠えるだけの男と思っていました。
あぁ,関西財界のいいなりな男なんだ。
前知事,前々知事,さらにその前と遡っても,やってることは同じなのだ。
この男がしたいのは,全国初,全国一,とマスメディアに褒めそやされること。
それに追随する都道府県が出てくることが自慢なのだ。
しかし,講談社さん,ご自身もメディア界の一員であるのに,
よくぞ,こんな本を出版されました。
彼と同じ土俵で,彼の挑発に乗ってしまったら負けです。
大講談社という土俵で切り込むには,それなりの何かがあるのでしょうか。
何故,この時期に,こういう本を出したのか?
私は,このことも気になります。
*1:今も「体育テストのデータを公開せよ!!」と吠えてました