magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

案外,冷静に読めました。

 

橋下「大阪改革」の正体

橋下「大阪改革」の正体

  この男のおかげで,この1年半は,心臓に負担がかかりました。
 フラッシュバックも起こったし・・・。
  と,毎日の様な暴言報道*1を聞くたびに,

「またか!」

 と怒り,府民としの恥ずかしさに未来を嘆く毎日ですから。
 ジュンク堂には平積みにされていました。
 読みながら,「そうだそうだ!!」となる自分を怖れていたのですが,
  この本には,起こった事実が淡々と書かれていたので,
 これまで,何かあるごとに頭に血が上って,冷静に眺められなくなっていた事共が,
 項目別に,整理されていて,落ち着いて事実確認ができました。
  こういう本は,偏った内容になりがちです。
 事実,書名,帯から,「正体」の後に続く言葉も予想がつきます。
   
 両方の側の意見があるのですから,そのどちらも事実でしょう。
 ただし,どちらが真実かは決められません。

真理は多数決では決められないのです。

 彼の言動によって起こった結果,府民の生活が幸福になれば正しいのでしょう。
 そうでなければ・・・。
 だって,府民の生活が第一のはずですからね。
 ご自分も府民でしょうし,ご家族も府民です。
 ヒトラースターリンだって,チャウシェスクだって最初から悪だったわけがありえません。
 最初から極悪非道な者を,大衆(浮動票)は支持しないはずですから。
  この著者の書いた他の本には,同和行政絡みの本が幾つかあるので,
 その辺りを中心に書き込んであるのかと思ったのですが,
 それを扱った章の頁数は他の章と比べても少ないです。
  
 小泉構造改革のモノマネ,小泉ブレインを導入と,
 前時代の幻影にしがみつき,
 失敗策だと証明された”新自由主義”を未だ振り回すだけ。
 前言を翻し,翻し,翻し
 幼稚な詭弁と最低な恫喝で吠えるだけの男と思っていました。

あぁ,関西財界のいいなりな男なんだ。

  前知事,前々知事,さらにその前と遡っても,やってることは同じなのだ。
 この男がしたいのは,全国初,全国一,とマスメディアに褒めそやされること。
 それに追随する都道府県が出てくることが自慢なのだ。

 しかし,講談社さん,ご自身もメディア界の一員であるのに,
 よくぞ,こんな本を出版されました。
  

彼と同じ土俵で,彼の挑発に乗ってしまったら負けです。

 大講談社という土俵で切り込むには,それなりの何かがあるのでしょうか。
 何故,この時期に,こういう本を出したのか?
 私は,このことも気になります。

*1:今も「体育テストのデータを公開せよ!!」と吠えてました