magurit’s blog

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『深海のYrr』(上)(中)(下)


  

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

  

オモシロイ!!これは,大当たり。

  先日,『海竜めざめる』を読み終えたところに,新刊の海洋SFが登場。
 帯によると,ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』とトップを競い合ったそうですが,納得。
  上・中・下の三巻構成のうえに,1冊が500頁強。
 ちょっと,逡巡しましたが,海洋生物物に目がないので,
 とりあえず,上を読むことにしました。
 映画化も決定しているそうですが,
 登場人物の年齢や性格から『アビス』の様な雰囲気を想像しながら
 通勤の行き帰り,昼食を摂りながら,読んでいます。
  上の200頁を過ぎたところですが,ここまでは満足!!
 上が終わってから中に進むか考えるつもりですが,この展開なら・・・(微笑)。
 200頁を越えた辺りに登場する最初の異変ですが,
 私の予想では(ネタバレになるかも?)
 
  スクリューや船底にゼラチン状の硬化した物質が固まっている
  「深海底にいるヌタウナギが巨大化したものでは?」
 久々にワクワクしながら読んでいます。(08.05.02追記)

  400頁まで読み進めました*1
  ”スクリューや船底のゼラチン状物質”の謎は未だ解明されず。
 それどころか,さらに不可解な展開に・・・。
  いやぁ,息つくまもない。
  久々に本を読む楽しさを味わっています。(08.05.07追記)
 

深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

  (中)に入りました。
 エッ!?エッ!?っていう展開です。えっ?死んじゃうの?
 大地が壊れる?この描写力は,凄いです。
 生物系のポリティカルフィクションかと思っていたのですが・・・。
 ますます,オススメです。(08.05.11追記)

  (中)も終盤に入りました。
 『未知との遭遇』『ET』『アビス』『インデペンデンス・ディ』『コンタクト』。
 個性溢れる登場人物達。彼らはどうなっていくのだろうか・・・。
 土日から今日,とっても寒い。北海道は雪。GWは30度になった
 地域もあったというのに。それに,中国,四川省で大地震
 この作品を読みだしてから,なんだか恐いです。
 地球温暖化論争よりもこの本を読んだほうがいいですね。(08.05.12追記)

  

深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

  (下)に入ったとたん,ちょっと寂しくなりました。
  登場人物が消えていくからでも,内容でもありません。
 「あぁ,この物語は,あと1冊,500頁で終わってしまうんだ。」
 というものです。(08.05.13追記)

  (下)も読了してしまいました。
  文字の大きさからすると比べモノにはならないかもしれませんが,
 3冊以上の連続小説で堪能したのは,『指輪物語』以来でしょうか*2
 鉄則を破って,夜中まで読んでしまいました。
 だって,電車の片道か,昼休みに読み終えたら,帰りに読むモノがなくなりますから。
 しかし,読み終えてしまいました。ドラマを見ているような,
 そのフィクションの世界に浸りきっていました。気持ちよかった。
 封切り映画を見終わった後,映画の冒頭が靄がかかったように,彼方の記憶になって
 いるのと似たような感覚です。

「明日から,もう一回読もう。もう一回初めから読みたい」

 と思いました。(08.05.15)

*1:通勤の”行き帰り”に読んでいるものですから

*2:三国志』は横山版を読んでいて,待ちきれなくて手を出しましたので,ちょっと違います