magurit’s blog

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「お山の水族館再開を支援」

 ◆世界企業に成長・・・恩返し
  標高300メートルにある日本一高い”お山の水族館”として親しまれた高松市の「屋島山上水族館」が
 23日,「新屋島水族館」として再オープンする。設備の老朽化などで客足が落ち込み,今秋,いっ
 たん休館していたが,前身の水族館に世界で初めてアクリルパネルの水槽を取り入れたことをきっか
 けに,急成長した地元企業が「ぜひ,恩返しを」と一肌脱ぎ,よみがえらせた。
  
  水族館は,1969年に四国電力の子会社などが出資してオープン。源平合戦の舞台にもなった屋島
 光の目玉施設だった。
  当時,水族館の水槽はガラス製が一般的で,同水族館に設置予定の水槽も強度を保つため,周囲に
 等間隔で柱が据え付けられる予定だった。しかし,水族館側が「柱が観賞の邪魔。どうにかかくせな
 いか」とプラスチック製品やすし店の活魚水槽をつくっていた日プラ(香川県三木町)に相談。同社
 は強度があり,透明度も高いアクリルパネルに着目,パネルを何枚も張り合わせる特殊技法を考案し,
 水族館用水槽を世界で初めて完成させた。
  アクリル水槽は視界を遮る柱がないため,「まるで海中にいるよう」と来場者の間で評判を呼んだ。
 その後,同社には大阪の海遊館,沖縄の美ら海水族館のほか,米,豪州など世界40か国からアクリル
 水槽の引き合いが相次ぎ,現在,世界シェア(市場占有率)は30%強という。
  70年代には年間50万人近くが訪れる人気スポットだった同水族館だったが,施設の老朽化や観光客の
 減少で,ここ数年は来場者がピーク時の5分の1以下まで落ち込み,今年10月から休館していた。この
 窮状に,日プラが「屋島の水族館は,わが社の成長の出発点」と支援を申し出,地元企業と協力して再
 建に乗りだした。
  新しい水族館には,目玉となるアクリルパネルの回遊プール(直径10メートル,高さ地上2.2メートル,地下
 2メートル)が新設され,飼育している2頭のイルカの泳ぎを,360度どこからでも眺めることができる。ま
 た,ヒトデやナマコに触れられるタッチングプールや見物客がエイに餌を与えるミニ水槽も作った。
  敷山哲洋社長(73)は「子供たちが一日いても飽きない場所にしたい。あの活気を再び」と期待して
 いる。(2006.12.19・火曜 読売夕刊より 引用)

  日プラの”「屋島の水族館は,わが社の成長の出発点」”というのは侠気(オトコ気)”を感じますねぇ。
 水族館の目玉がこの記事では,少し寂しいけれど,”旭山動物園”のように新工夫を凝らしている
 ことでしょう。にぎわう事を予想しましょう。