magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

帰宅時間が遅いので,本をゆっくり物色できない

 ので,アマゾンを利用することになるわけだが,送料無料になるように
 組み合わせて注文する。それでも疲れた身体に鞭打って,交通費出して
 大書店に行き,失望感や重量に疲弊する事を考えれば,十二分に元は取
 れる。最近は書名と著者と出版社だけでも,当たりはずれの格差(笑)が
 少なくなった。同じ本を買ってしまう愚はたまにあるが・・・・。
 ただ,発売日以降になるので,当然,重なって本が届くし,一時的に山が
 出来てしまう,当然読み切れない・・・(涙)。
  

猫のなるほど不思議学 知られざる生態の謎に迫る (ブルーバックス)

猫のなるほど不思議学 知られざる生態の謎に迫る (ブルーバックス)

 この本は,猫好きにはオススメ!ハズレなし!!
 サラサラと眺めていたのだが,ついじっくり読んだ章の多い事。
 第3章の「セックスライフ 初公開・十猫十色のマル秘事情」は
 意外な話が満載だった。
 「猫の♂♀にも脳の性差がある」
 「♂はナイーブでデリケート。♀を好きになって精神的に発情するが,
  ♀は本能によって発情する。」
 「匂いで近親や個体識別をする。出戻り兄弟も元家族と認識できる」
 「猫にも,ホモ・ビアン・インポ・変態がいる」
 「お産の仕組み。逆子になる仕組み」
 など,怪しげな「猫本」の多い中,かみ砕いた説明で良書です。
 唯一残念なのは,巻末の「参考文献」*1
 あれはどう見ても「典拠文献*2」の間違いでしょう。編集者のズサン差というか勉強不足としかいいようがない。著者が可哀想です。
 講談社は相変わらず傲慢な血を引きずっているとしか言いようがないです。
 小さな書店で予約しても,発売日に配本はしてくれないどころか,一ヶ月経っても
 入手できなかった事が過去にあった*3
 「新書戦争」真っ只中で,ブルーバックスは値段が高い。年間発刊数の内容に
 比して,平均価格を考えても高い,ボッタクリと言われても仕方ない。
 まぁ,例の「レモン電池で豆電球は点灯する。予備実験もしない方が悪い」と
 吠えた傲慢な大学教授が未だに著作を並べているぐらいですから。
  こういう『・・・入門』とか『・・・に強くなる』という本は気を付け
 なくてはならない。専門家にはどうなのか解らないが,
 入門したい人にはとてもお勧めできない。
 買ってはイケナイ本だと私は思う。
 この著者には以下の本もあるが
 
暗記しないで化学入門―電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)

暗記しないで化学入門―電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)

 なぜ『・・・入門』を出したのに,再度「入門」しなくてはならないのか?
 この本が「入門書」として良書なら,今回出た本は『・・・出門』でなく
 てはならいと思うのだが,いかがだろうか?
 私は,高校に通う甥・姪には,悪書として注意する予定である。
 
マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス)

マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス)

 しかし,ブルーバックスだって悪書ばかりではない。
 この化学の本はとてもいい。教師をしてる友人もオススメだと言って
 私に貸してくれた。これなら高校生にも解りやすいだろう。
 ただし,教科書的知識の範囲としてと断っておく。
 
地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)

地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)

 愉しみにしていた本!
 SF映画の原作のアンソロジー
 ・趣味の問題「イット・ケイム・フロム・アウタースペース」原作
 ・ロト「性本能と原爆戦」原作
 ・殺人ブルドーザー「殺人ブルドーザー」原作
 ・擬態「ミミック」原作
 ・主人への告別「地球の静止する日」原作
 ・月世界征服「月世界征服」原作
 「ミミック」と「殺人ブルドーザー」を愉しみたいですね。
 地球の静止する日 [DVD]
 ミミック [DVD]
 
The Cult of Mac

The Cult of Mac

 これは,仕方ないですね(苦笑)。
 愛着のある道具ですから。
 したいことを実現する意欲を掻き立ててくれる道具ですから。
  1970年代の大衆科学雑誌戦争*4の最後の生き残り。
 滅多に買わないのだが,今月号は「我が銀河」の姿。別に宇宙オタクでは
 ありません。特別付録「3Dメガネ」に誘われただけです。3Dオタクです(笑)。
 3Dは,赤-青(青緑)系です。
 「銀河の姿」が見開き2頁。これはあまり飛び出さない(私には)。
 「世界の大自然」は12頁。宇宙から見た地球3D画像です。
 こちらは,凄く凹凸がはっきりしていて面白い。
 ニュージーランド有珠山カムチャッカ,インド北西部の火山,
 オマーンの峡谷,コンゴの火山ニーラゴンゴ*5北大西洋のハリケーン
 アルゼンチンの崖,ロサンゼルス,オアフ島
 私がニュートンを買うのは,シーラカンスの特集と3D等の付録の時ぐらい。
 過去には,一億分の一の地球の衛星写真による模型の型紙もありました。
 
異端の大義 (上)

異端の大義 (上)

 
異端の大義 (下)

異端の大義 (下)

 書店で,大好きな楡 周平の新作に出会うとは思っていませんでした。
 いつもチェックはしてますが,ビックリしたのと,財布と睨めっこし
 たのは言うまでもありません。
 多分,GW辺りまでエイジングしてしまうでしょうねぇ。
 毎日新聞の連載だったようですね。
 祖父が生きている頃は,毎日・日経・読売と三紙ありましたが,
 今は読売だけなので,連載も知らなかった。
 ただ,そろそろかな?という予想だけはしていましたが・・・。
 ビジネス小説でも彼の作品は,一気に読ませる熱量がある。
 
再生巨流

再生巨流

 『再生巨流』はとても面白かった。
 文具通販に押され気味の運送業社が,
 その運送社の窓際族エリートが,町の「○○店」*6のネットワークを
 利用して新しいサービスとシステムを構築していく話。痛快です。
 デビューは,クライム・サスペンス的冒険小説。
 下の5冊はシリーズ(順不同)ですが時間が経つのを忘れることでしょう。
 新装版・ターゲット (宝島社文庫)
 新装版・Cの福音 (宝島社文庫)
 新装版 クラッシュ (宝島社文庫)
 新装版 朝倉恭介 Cの福音・完結篇 (宝島社文庫)
 新装版 猛禽の宴 (宝島社文庫)
 下世話な話満載ですが,こういうのも息抜きには面白い。
 
死ぬかと思った 7

死ぬかと思った 7

 

*1:参考文献とは,さらに詳しい事を知りたい読者の為に推奨する文献資料を言う。絶版本は出来るだけ入れないのが良識

*2:引用まではいかないが,その文献を読んでインスパイアされて新しい?アイデアで書いた時に,助けてもらった文献の意味。ほとんどの本で「参考文献」となっている本は典拠文献である。これをきちんと理解している人は少ない。私も 板倉聖宣『増補版 模倣と創造』仮説社で知った。

*3:その時は,講談社現代新書ブルーバックスに挟んであった愛読者ハガキを20枚ぐらい使って抗議文を送った・・・

*4:ニュートンクォーク,オムニ,ポピュラー・サイエンス,コペル21,科学朝日も版型を変えたが。個人的にはクォークが一番下世話な話題を科学的に切り刻むので好きだったのだが・・・これ講談社です。私はアンチ講談社ではないのです。誤解の無いように。しかし,この雑誌を休刊にした決断はバカとしかいいようがない。あれ,やっぱりアンチかな:笑

*5:以前,この火山の噴火の動画を見ましたが,粘性が低いので川の様な溶岩流でした。ゾウの形に穴が開いた溶岩流の跡は息を呑みました

*6:ネタ晴らしになるので