magurit’s blog

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世にも美しいって?

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

 なんとなく,気になる表題と,小川洋子*1氏が数学者と対談してるようなので,以前から購入候補に入れていた
一冊*2
 本文の中で,数学者の藤原正彦氏の両親が,新田次郎氏と藤原てい氏と分かって,
なんとなく,純粋に数学者というイメージがもてなくなってしまったけれど,
友愛数」や「社交数」という数学らしくないイメージ*3を喚起させてくれて,
友愛数社交数」そのものは,故芦ヶ原伸之氏の本に出てくるパズルみたいで
「そんな事をなんで調べたい・知りたい・証明したい」のだろう?と
動機がしりたくなります。数学者に限らず学者というのは,「趣味」=「道楽」だなと
つくづく思います。江戸時代なら,勘当もの*4でしょう(笑)。後半は,ちょっとトーンダウン。「数式が出てくる理系の本は
よくない」*5があてはまるみたいですね。
ただ,装丁が「クラフトエヴィング商會」なので優しいピンクと数字が散りばめられたカバーは和みます。

*1:博士の愛した数式』の作者。読んでまん

*2:アマゾンのブックカバーのおかげ?

*3:「最大公約数」とか「素数」とかの響きとはちょっと違いますよね

*4:学問にはキリがないから家を潰すと恐れられた訳です

*5:科学啓蒙家:板倉聖宣