magurit’s blog

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トランスな世界

No.67

●投稿者:マグリット(♂)
●投稿日:09月29日(日)23時55分03秒

◆秋の日のヴィオロンのため息の・・・・。

 さぶさん,お留守番有り難うございました。
 仕事が立て込み,読みたい本,見たいDVD,聴きたい音楽CD
がどんどん溜まって,積み上がっていく光景でした(苦笑)。

 その影響か,仕事中に資料の整理が終わり低い棚から真っ直ぐ飛
び降りたところ,イスのあるのに気がつかず,背中から床に叩きつ
けられてしまうというハプニングにも見舞われした。(幸い骨はな
んともないようですが,時折,痛み出す)

 で,土曜・日曜と仕事を捨てて,本を読み,音楽を聴き,エアチ
ェックしていたビデオを見ることができました。

 WOWOWで放送された「バンド・オブ・ブラザーズ」をじっくり
と10話連続で見ましたが,「Dディ」を巡る,戦争の悲惨さもさる
ことながら,人間同士の暖かい絆や,適材適所と信頼関係の組織論な
ど,学ぶことが多かったように思います。途中,涙することも何度も
ありました。名作「プライベート・ライアン」を凌駕することは,な
くとも(10話は長いですから)心に確実に残る作品でしょう。

 戦争作品は,知将や勇猛果敢な部下の働きに焦点が合わされること
が多いようですが,私のお薦めは「スリー・キングス」。この作品は
ヒューマン・コメディとして分類すればいいのか,とても面白い作品
です。配役も,旬のジョージ・クルーニーが出演しています。舞台は,
イラク,「砂漠の嵐」作戦後の「隠し財宝」の個人的ぶんどり(笑)
がメイン筋ですが,難民問題も含まれ隠れた一品です。

 戦争を表した音楽と言えばチャイコフスキーの「1812年」聴く
のなら,ストコフスキーの演奏でしょう。大砲や鐘の音,合唱を盛り
込んだ壮大な演奏になっています。私が,この作品を初めて聴いたの
は,ご多分にもれず,シンセサイザー版です。
 
 冨田勲モーグに対して,イギリスのアープ,二大シンセサイザー
陣営が,しのぎを削っていた時代の作品です。演奏者は,二人ですが,
LPしか持っていないので(CD版はあるのやら?),(今手元に資
料がないので,眉に唾をつけて読んでいただきたいのですが,)脳み
そレコーダーに頼ることになりますが,クリスマスの前に発売されま
した。カップリングは,チャイコフスキー組曲くるみ割り人形」。
この曲を聴いたことで,チャイコフスキーの3大バレー組曲というの
を知りました。

 3大バレー組曲ということで,同じロシアでもストラヴィンスキー
春の祭典」「ペトルーシカ」「火の鳥」を聴いた時には,驚きしか覚
えませんでした。その後しばらく,バレー組曲というキーワードで,音
楽を聴きましたが,ショパン「レ・シルフィールド」,ラベル「マ・メ
ール・ロア」,「ダフニスとクロエ」あたりが馴染めたぐらいで,「ド
リー」や「コッペリア」,「ロミオとジュリエット」は,未だ敷居が高
いですね。

 閑話休題

 ムソルグスキーの作品って,どの程度認知されているのでしょうか?
 教科書に出てくる「のみの歌」←これは聴いたことがない。
 歌劇「ホバンシチーナ」「禿げ山の一夜」←これの原曲はアバドが指
揮しているが,あまり作品として,気持ちよくない。一般に広まって
いるリムスキーコルサコフ編の方が音楽としてまとまっている。
(ちなみに冨田版もリムスキーコルサコフ版)

 「展覧会の絵」←これとて,ラヴェルオーケストレーションによると
ころが大きいでしょう。冨田版,ELP版,ギター版,オルガン版とある
がいずれもラヴェル版が元になっている。

 さて,それ以外というと・・・・。そんな時,輸入版で「ピアノ作品集1」
を見つけました。(2も注文中)しかし,曲は,あまりにも,「もの悲しい」。
どうしたら,こんな陰鬱な泣きたくなるような曲になるのだろうか。
 スカルラッティを思わせるような小品も,音が淡々としていて,寂しい。
彼の心の奥底には,何が潜んでいたのか・・・・。

 秋の日の
 ヴィオロン
 ため息の
 もの悲し

 (「Dディ」作戦決行の暗号ラジオ放送より)

プライベート・ライアン [DVD]

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スリー・キングス 特別版 [DVD]

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シンセサイザーによる《1812年》 チャイコフスキー:大序曲「1812年」

シンセサイザーによる《1812年》 チャイコフスキー:大序曲「1812年」

展覧会の絵

展覧会の絵