magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

スタニスワフ・レム死去

 『ソラリスの陽のもとに』で有名なレム氏が亡くなったようで,伊福部昭*1氏に続いて,
 SF界も世代交代なのでしょうか・・・。
          (タラヨウ郵便です*2→)
 

 といっても,私自身,文庫本はもっていますが,『ソラリス・・』を読んだ記憶は
 ありません。たぶん,冨田勲氏のシンセサイザー・トランスクリプション
 『宇宙幻想』の中の「ソラリスの海」*3を聴き,ライナー・ノーツから購入して
 
宇宙幻想(紙)

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 読む時を待っていたのだと思います。多分,ライナー・ノーツで映画化された
 ことも知って,テレビ放映されるのも新聞と睨めっこしていた事でしょう。
 
惑星ソラリス [DVD]

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 BS等で何度か放送されましたが,同じロシアのSF作家,A&B・ストルガツキー
 『ストーカー』の映像化作品*4と同様に「スローな流れで,ムツカシイなぁ」と
 呟いたのを覚えて*5います*6
 
ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

 
ストーカー [DVD]

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 その後,ERで人気者になった,ジョージ・クルーニーの『ソラリス』として
 リメイクされましたが,ロシア版とどちらがいいか,好き嫌いの別れるところ
 でしょう。
 
ソラリス [DVD]

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 そんな折り,東京創元社からのメルマガによると,1982年〜1989年に出版された
 故E.C.タブ氏の大作『デュマレスト・サーガ』シリーズ*7が復刊される
 ことになった。私の記憶では,最後の1冊がまだ翻訳されていないと思う
 のだが,忘れずに最後の1冊,第32巻を翻訳してくれることを願う。
 当時,『指輪物語』『コナン・サーガ』等,剣と魔法を愛読していたので,
 「サーガ」とつけば,なんのためらいもなく買って読んでいた。
 ところが『デュマレスト・サーガ』は,

 生まれ故郷「地球」をもとめて大宇宙をさまよう,さすらいの渡り者
 アール・デュマレストは,惑星ロギスで殺されかかっていた謎の美女
 カリーンを助けた。       『共生惑星ソリス』扉より

 という,クールでハードな,SFハードボイルド*8でありました。いや,アールのかっこよさに痺れましたね。
 

  ↑復刊予定(4月)
 
  ↑当時の売宣用の下敷き(06.5.5追加)
 これを読んでいたから,大沢在昌新宿鮫』シリーズをすんなりと読めたのかも
 しれないと思っております。
 レムの死から,タルコフスキー,ストロガッキー,タブと,
 脈絡の無い話になってしまいました・・・。
 
宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー

宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー

*1:直接,SF作品を書いたわけではありませんが,SF映画の音楽を幾つも作曲されてますから敢えて,こう記させていただきました

*2:ネズミモチ科の葉

*3:バッハの曲と波の音のミックスで11分強の作品。短いクラッシックの曲集ですが,「スターウォーズのテーマ」も入っています。このレコードが発売された時,まだ日本では,スターウォーズは封切られてなかったような?

*4:いま,流行のハラスメントとしてのストーカー行為を扱った作品ではありません。念の為。

*5:ただ,この『ストーカー』で,タルコフスキーの「暗〜い映像」のファンにはなりました(笑)。

*6:『ストーカー』のあらすじですが,“ゾーン”と呼ばれる立ち入り禁止空間にはすべての望みを叶える部屋があるという噂。作家と物理学者は、ゾーンの案内人“ストーカー”に導かれ、ゾーンに侵入する。映像では,SFっぽい雰囲気・風景はほとんど感じられないのですがね・・・

*7:当時31巻迄。他にゲームブックが2冊

*8:昨今ならロードムービー的作品とでもいうのか?