magurit’s blog

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よみうり寸評 2007/02/28

  星条旗見上げる我は今日市民
       されど心は白地に赤く
             摺木洋子
  米国で市民権をとった日系歌人の作
 ◆「私,涙が出ちゃいました,というと,年輩の人たちは深くうなずく」
  ---ロサンゼルスを訪れて,この歌を知った田辺聖子さんは著書「残花亭日暦」*1
 そう書いている。
 ◆話はこう続く。「日の丸や君が代にさまざまな議論はある。・・・・ただ,私としては,
 日の丸に悪いイメージがあるなら,それを善いほうへ転換するようにつとめたらいいので
 はないかと思っている。国旗国歌なんて,やたら変えるものではない」
 ◆「その国の歴史の消長のうちに,さまざまな色に染められていくのは免れたいが,
 超党派的に,それはそれとして,中心に据えておかねば,という思いがある」
 ◆「広く国民の意見を徴して国旗をきめようという説もあるが,それはかえって混乱を招き,
 意見の統一など百年河清をまつに等しいだろう」----同感,まことにもっともと思う。
 ◆入学式,卒業式の混乱は不毛。最高裁が〈君が代伴奏命令〉に合憲判決。当然であり良識の
 判断と思った。
  2007.02.28(水) 読売夕刊 「よみうり寸評」より引用*2 

*1:著作物は本来『』で表すべきだが,原文のまま。これを書いた読売新聞の編集者の無知・不勉強を叱りたい!!

*2:引用文だけで,ただ,「同感」の一言のふざけたコラムは生まれて初めて見た。