エッセイスト 酒井順子女史の文章から。
「痩せた 成功を語るな」と題された文章です。
これは,ダイエットに名を借りた「イジメ論」です。
前半の提起では,
太め体型の人に対して周囲の人が気遣いをしなくてはならないのと同時に,
太め体型の人がするべき,周囲の人に対する気遣いというのもあるようです。
その後,逆の場合を揚げている。
「ダイエットしてる人を食事に誘うと,食べられるものがない。」という状況が
起こった場合を例にして,
ダイエットしてる人の思いやりとは,
・誰かと二人きり(以上)では食事にいかない
・食べられるメニューが多い店に行くという気遣い
そして,とどのつまりで,
それがダイエットであっても,成功者は成功者。
あまり成功したことを自慢しすぎないことが,
成功していない大多数の人達にとっては思いやりというものに
なるのではないかと思います。
と結んでいます。
で,これが何で「イジメ論」かと言うと・・・。
職員室でよくある話です。
授業や生徒管理がうまくいかない教師が少なからずいます。
一方,うまくいく一握りの方もいるのです。
もちろん,どちらでもない浮動層の方々もね。
で,”善意の人=教師”ですから,うまくいかないことは,自責の念*1なんです。
ガックリきてる時に,「いやぁ,うまくいった!!」なんて,
大声で自慢されると・・・。これは,イジメですね。
その人が,普段,多数から煙たがられていて,
江戸の敵を長崎でなんて思いでもあろうものなら,その後,大変なことになります。
私は,運良くというか,失敗の連続で,このイジメ論を知りましたので,
うまくいくようになっても,こっそり,ヒッソリと(笑)。
最近は「日本の伝統,”謙譲の美徳”はダメ!」なんて声もありますが,時と場合です。
一喜一憂に陥るとロクなことは無い。
とも,申します。
一喜一憂しない為には,しっかりと予想をもって,
”どちらに転んでもシメタ”ぐらいで
いくのがよいようです。
*1:最初の段階はね。負のスパイラルに嵌ってさらに上司や保護者から注意が飛ぶと,悪者探しが始まりかねません