2009.02.09読売夕刊「コンパス」より引用
「科学的な物の見方」と知識量
米国の科学誌「サイエンス」の1月30日号に,米国と中国の大学生1年生の
学力を比較した面白い研究論文が載った。物理の得点は中国の方がはるかに高
いが,科学的な推論能力に差はなかったというのだ。この論文によると,中国の生徒たちは,大学入試に向けて全国統一のカリキュ
ラムで力学や電磁気学を学ぶ。米国では,それが生徒によりまちまちだ。つまり,
個々の試験問題を解くトレーニングを積めば,与えられた問題の解決には長けて
くるが,それが論理を展開する能力を養うことにはつながらないという結果だ。さて,この科学的な推論能力。体系的に問題を探求したり,仮説を立てて検証
したりする能力を指すようで,日本の科学・科学教育関係者が好んで使う「科学
的な物の見方」のことだろう。個々の科学知識を与えるのではなく,厳選した少
数の素材で科学的に考える力を育てようという「ゆとり教育」の信奉者は,わが
意を得たかもしれない。だが,ゆとり教育が始まったころ,ある著名な物理学者が「種をまかずに芽を
出せと言ったって,そりゃあ無理でしょう」と困惑していたのを思い出す。ゆと
り教育のもとでは,計算練習や漢字の練習,理科の例題をたくさんマスターする
ことは,月謝を払っていく塾の仕事。これらは本当に芽の「種」にならないのだ
ろうか。推論能力の養成には,教え方の影響が大きいという。この論文の結果を,
物理なんて勉強してもしなくてもおんなじだと短絡しないようにしたい。(保坂直紀)
なんとなく,納得したなくなる文章だが・・・。
本当??
たとえば,
日本の科学・科学教育関係者が好んで使う「科学的な物の見方」のことだろう。
これを使いたがる科学教育関係者は,マスコミ受けを狙ってる人しか知りません。
たぶん,いや,絶対に
マスメディアが誘導しているのです。
つまり
科学的な物の見方が好きなのは,メディア!
では,
「科学的な物の見方」って??
アマゾンで,”科学的な”で検索したら2ε冊出てきました。
しかし,科学者が書いた”科学的”について書いた本は,2冊だけです。
保坂さん,あなたこの2冊読みました?
武谷さんのこの本は,物理学を学ぶ人への入門書としては有名なんですが・・・。
あなたが言っているようなことは書いてませんよ。
板倉さんは,読売新聞社が出していた月刊誌に,教育について連載して
いたではありませんか?板倉さんは,「共通一次試験が失敗する」というのを
予言したばかりでなく,PSSCなどを評価しつつも,
日本では,”独創性”の名の下に,流行しても改悪されて定着しないことを
指摘していました。
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社会科学も科学じゃない。再現性ないもん。
厳選した少数の素材で科学的に考える力を育てようという「ゆとり教育」
おやおや,”厳選”ってどなたが厳選されたのでしょうか?
ゆとり教育ってのは,戦後の「生活単元学習」の模倣じゃないですか。
テーマは,厳選でなく,
現場に押し付けでしたが・・・。
ゆとり教育のもとでは,計算練習や漢字の練習,理科の例題をたくさんマスターする
ことは,月謝を払っていく塾の仕事。
違いますよ! ゆとりの時間を使って計算練習,漢字の書き取りです
泣きを見たのは,研究指定校の担当者のクラスの生徒です。
しかし,実践者は,ツマラナイ仕事と理解しつつ,次のステップへの昇進の為に辛抱したのです。
子供達は,どこにもステップアップしませんねぇ。
推論能力の養成には,教え方の影響が大きいという。
ここだけは,正しいです。でも,「〜という」という事は,あなたはそう思ってない?
といっても,◎村◆次郎さんみたいな実験名人は,授業が成立しないんです。
一回だけの一発屋ですから。
あの実験だけで,週3時間,40週ももつと思います?
でも,ご安心なさい。
日本には,誰もが同じ水準でいい授業ができる研究が進んでいますから・・・。
ここまで書いたのだから,おわかりでしょ?
判らない?答えを知りたい*1?
益川さんが言ってますね?「先生に答えを聞くな」って(笑)。
この論文の結果を,物理なんて勉強してもしなくてもおんなじだと短絡しないようにしたい。
って,これが結論ですか?変な結論。
一体,誰がそう思うんですか?物理の選択者が減っているというのに・・・。
ところで,読売さん,
あなた方が,評価する府知事さんですが,
「科学的な物の見方ができる」ように教育するのを望んでおられませんね。
彼だけでないですって?
あぁそうか,関西財界もそうでした。
関西人は奴隷*2になってればいいのですね。
そうはいくものか!
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