メグレ警視を読みながら,
片づけモノの山から見つけ
ました。久々に,鮫島と晶の
会話を聴きたかったので。
シムノンに馴れてきたとこ
ろでしたので,大沢さんの文
章のまどろっこしいところが
目立ってしょうがありませんでした。
メグレは8章か9章ぐらいの中編です。
そして,どの章も,メグレの視点で,
メグレが中心なのです。文章は見事なまでに贅肉がありません。
決してストイックな雰囲気でもないのです。叙情たっぷりに,風景も温度も感じられます。
鮫島の章だったり,犯人の章だったり,テレビドラマの様に視点が変わる日本の小説との
違いを思いっきり意識しました。失礼とは知りつつも,”この文章はいらない”,”ここは
こう推敲したほうがいい”と,もう少しで線を入れるところでした。
シムノンの文章は美しいです。
- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 光文社
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