magurit’s blog

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こんな言い訳をするのだろうか?

  彼は,肩書きと年かさの人間に弱いらしい。
 

じゃりン子チエ (4) (双葉文庫―名作シリーズ)

じゃりン子チエ (4) (双葉文庫―名作シリーズ)

 数の論理で解決できると思っている処は,小学校の学級委員のようだ。
 愛読書『じゃりン子チエ』には,チエの悪口を言う為に生まれたような
 優等生のマサルが登場する。体育は出来ないが常に褒められたくて中心に
 いたくて仕方がない優等生でありたい少年だ。委員長の権力を振るうふるう。
 よからぬことを画策しては,猫のコテツやチエのパパ,テツにドツかれる。
 その度に読者は,実際にもいたであろうイチビリ優等生がコテンパンにされて
 胸をなで下ろすのである。だが,そんなマサルでも,やりすぎた時は,自問自答して,
 オドオドし,改心(もどき)したりもする。小学生にはそういう救いがある。
  しかし,それはマンガ,フィクションだから読者も安心できる。
 だが,しかし,今回の財政1100億円削減の試案を示すやり口は,ちょっとやりすぎだろう。
 優等生の大人には,救いはない。
 あれでは,「脚気病の原因が細菌である」ことに固執した森鴎外そのものだ。
 
模倣の時代 上巻

模倣の時代 上巻

 小学生ではないのだ。メンツや齢を重ねた大人に対して失礼過ぎる。
 よってたかって叩かれるかもしれない。 
 その時に,こう言うのだろうか?
 「あれはプロジェクト・チームが考えたもので私の考えではありません。」
 部長会議の発言録を見ると,
 プロジェクトチーム長が何度も「これは決定ではありません。試案です」と。
 まさに「知事が考えろと言ったから,こうやってみんなから文句でるのが
 わかっていたけど,生活があるから無理から考えたのです。」と言っているのだ。
 「子どもの笑顔がある街」って,誰の子ども?どこの子ども?
 「ははは,私の子どもですよぉ。私の子どもだけよかったら充分ですよ」
 って言うのでは?