彼は,肩書きと年かさの人間に弱いらしい。
- 作者: はるき悦巳
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 文庫
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愛読書『じゃりン子チエ』には,チエの悪口を言う為に生まれたような
優等生のマサルが登場する。体育は出来ないが常に褒められたくて中心に
いたくて仕方がない優等生でありたい少年だ。委員長の権力を振るうふるう。
よからぬことを画策しては,猫のコテツやチエのパパ,テツにドツかれる。
その度に読者は,実際にもいたであろうイチビリ優等生がコテンパンにされて
胸をなで下ろすのである。だが,そんなマサルでも,やりすぎた時は,自問自答して,
オドオドし,改心(もどき)したりもする。小学生にはそういう救いがある。
しかし,それはマンガ,フィクションだから読者も安心できる。
だが,しかし,今回の財政1100億円削減の試案を示すやり口は,ちょっとやりすぎだろう。
優等生の大人には,救いはない。
あれでは,「脚気病の原因が細菌である」ことに固執した森鴎外そのものだ。
- 作者: 板倉聖宣
- 出版社/メーカー: 仮説社
- 発売日: 1988/03/05
- メディア: 単行本
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よってたかって叩かれるかもしれない。
その時に,こう言うのだろうか?
「あれはプロジェクト・チームが考えたもので私の考えではありません。」
部長会議の発言録を見ると,
プロジェクトチーム長が何度も「これは決定ではありません。試案です」と。
まさに「知事が考えろと言ったから,こうやってみんなから文句でるのが
わかっていたけど,生活があるから無理から考えたのです。」と言っているのだ。
「子どもの笑顔がある街」って,誰の子ども?どこの子ども?
「ははは,私の子どもですよぉ。私の子どもだけよかったら充分ですよ」
って言うのでは?