『羽衣ミシン』

羽衣ミシン (フラワーコミックス)

　『光の海』*1の不思議なやわらかさを，”もっと味わえるのでは？”と，
　同じ作者の『羽衣ミシン』も読んでみた。
　結果は，ビンゴ！！
　とっても，やわらかな*2世界でした。
　ストーリーは，結末も予想出来ましたが，”ひょっとしたら・・・”という淡い期待を
　抱かせる切なさが初々しいです。
　　”不思議なやわらかさ”がなんだか，うまく説明できないのだけど。
　ＳＦやＦＴ*3と言い切るのには抵抗があって，確かに「そんなのありえないよ」なんだ
　けれど，違和感がないのです・・・。
　舞台は現世。そこに住む人々も，なんら見慣れた人々。
　で，一点だけ，現世には無い条件が織り込まれている。
　でも，「（その条件で）ずっと心地よい時間が流れ過ぎて来た世界」に
　「変だよね，不思議なんだけど，まぁ，こういう世界もいいよね」という
　気持ちを素直に抱かせてくれます。
　オススメ。

*1:id:miyakichi

*2:柔軟剤でフワフワになったセーターとでも・・・

*3:ﾌｧﾝﾀｼｰ