magurit’s blog

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思いがけない贈り物

  まだ顔も知らぬ,近くに住む知人から
 素敵な秋のデザートを戴いた。
 手作り銘菓「霜ばしら」*1
 綺麗な青色の缶の蓋を開けると湿気を嫌うの
 だろう,中にも蓋が。そのふたを除くと
 
 一面,パウダースノーの雪景色のようだ。
 そっと,缶を揺すってみる。
 すると,中から”しもばしら”が現れた。
 
 小皿に,粉雪*2と一緒に取り出した。
 
 口に含むと,スッと溶けて消えていく。上品な淡い甘さ。
 溶けていく様は”龍のひげ*3”とは違う。
  寒い朝,陽光が差す頃には,消えている余韻をも舌が感じたのだが,
 それとは別に,遠い昔,白い息を吐く音と,ザクザクという音が耳によみがえった。
  
 もう一品の「九重」。大さじ二杯の”ぶぶあられ”状の玉が入ったカップにお湯を注ぐ。
 しばらくすると,玉が浮きあがり,白湯が薄い紫色に。
 
 淡い葡萄の香り。一口すする。
 「あぁ。」と小さく声が出た。ほの甘い葡萄味。
 夕餉*4の後,二人で食器を片づけ,一息ついた秋の夜でした。
 贈り物を贈って下さった方に,この場で感謝。

*1:仙台の銘菓

*2:らくがん粉

*3:http://d.hatena.ne.jp/magurit/20070405

*4:鍋焼きうどん