写真の準備ができたので(笑)。
香芝市の方に二人で出かけたのだが,
空振りに終わり,仕方なく家に向け
て,竹ノ内街道を走らせていた。
”河内ワイン館”の看板に,左から
右へと進路変更。路の両側を葡萄棚が
続く。
”神戸ワイン城”の様な派手な建物を予想していたので,ちょっと拍子抜け。
中に入ると河内ワインと輸入ワインがラック*1に並んでいる。
”ワインを売ってるだけか”と,さらに追い打ちがかかる。
店内に一人いる女性が,試飲をしきりに勧める。
連れ合いは,奥にある梅酒が気になるようだ。
「梅酒も試飲できますか?」「ええ,どうぞ,2段仕込みなんですよ」
「運転なさる方は,こちらのジュースはどうですか。濃縮ではないですから,数が限られているんですよ」
「”濃縮ではない”というのは・・・?どう違うのですか?」
「”濃縮”は摘んでおいて,後からまとめて搾ってジュースにします。そして,適度な濃さにするのです。
果汁100%には変わりないのですがね(微笑)。このジュースは,摘み取ってすぐに搾ってジュースに
したものなんですよ。だから,今だけの限定です。」
ここのワインはデラウエア種。つまり,”くだもの屋”で売っている品種。
「河内ワインって,どれぐらいの歴史なのですか?」
「そうですね,7ε年*2前からですから。昭和9年創業です。」
「えっ!そんなに古いんですか。だったら,日本でも最初の頃じゃないのですか?」
「ええ,最初は”赤◎ポートワイン”の様な甘い物を作っていたそうです。この辺りにも,2εぐらい
会社と工場があってワインの産地だったのです。ここから,日本各地にワイン工場が拡がっていった
のです。」
「イメージでは,山梨なんかが最初かと・・・。」
「ワインブームの頃か,各地で”果実ワイン”を名乗るお酒が出回っているのを見た時に,
”河内ワイン”のラベルを目にした記憶があったので,新しいワインだと思っていました。
いやぁ,意外でした。デラウエア種ということは,”くだもの”ですよね。ということは,
ここら辺りの葡萄畑もかなり昔からあるのですね。」
「ええ,明治ぐらいからあるようです。」
奥の階段に「二階・資料室」の掲示が見えたので,拝見させてもらう事に。