magurit’s blog

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ジェフリー・ロード『青銅の斧』リチャード・ブレード・シリーズ

 

青銅の斧 (創元推理文庫―リチャード・ブレイド・シリーズ (678‐1))

青銅の斧 (創元推理文庫―リチャード・ブレイド・シリーズ (678‐1))

 E.C.タブの『デュマレスト・サーガ』が復刊するのなら,これも・・・。
 引越の準備*1の為,本を箱詰め*2しないといけない
 のだが,なかなか進まない。
 このジェフリー・ロードの作品は,東京創元社が,当時,色々なシリーズを
 出していた活気ある時期の商品。
 この「リチャード・ブレード・シリーズ」については,
  第1巻『青銅の斧』の扉を

  かつて七つの海を支配した大英帝国は,天才的な軍事科学者レイトン卿が
 開発した巨大なコンピューターを使って別世界の知識を吸収し,それによっ
 て昔日の栄光をとりもどそうと計画した。人間の頭脳と直結する独創的なコ
 ンピューターがその任務のために選び出したのは,特別秘密情報部のトップ
 メンバー,リチャード・ブレード。心身ともに強健な美丈夫の彼がコンピュ
 ーター・エラーのために運ばれた先は,なんと異次元世界だった。展開する
 息もつかせぬ冒険の数々。バローズ,ハワードの伝統を継ぐ,ヒロイック・
 ファンタジーの傑作ここに開幕!

 なんとも,心躍る扉の文章!!
 この本のあとがきによると,当時英国では,35巻も出版されていたらしい。
 このシリーズ,14巻で消えてしまった。
 当時としては,ボンドも真っ青な,エロティックなシーンが,どうも不評を
 買ったらしい。しかし,21世紀の現在なら,あの程度のHはたいしたことは
 ない*3
 海外SFドラマの秀作「タイムトンネル」の様に毎回どこかの異次元に飛ば
 されるブレード。「タイムトンネル」との違いは,必ずロンドンに戻ってく
 ること。そして,その異次元存在の証拠の品を持って。
 創元SF文庫としては,珍しい,スカイブルーの背表紙。
 裏表紙には,CGで描いた様な,立体感のあるBLADEの文字。
 
 表紙は,木嶋 俊氏のヒロイック・ファンタジー感溢れる絵。
 当時としては,早すぎた作品かもしれないが,35巻も売れていたらねぇ。
 創元文庫では「マフィアへの挑戦」と,別会社*4だが,続編&スピンアウト,
 対テロリスト戦闘の「マック・ボラン・シリーズ」も愉しみでした。
 

マフィアへの挑戦 (1) (創元推理文庫 (158‐1))

マフィアへの挑戦 (1) (創元推理文庫 (158‐1))

 
 
新たなる戦い (Gold eagle books―マックボラン)

新たなる戦い (Gold eagle books―マックボラン)

*1:遅々として進まない

*2:できるだけ捨てたくない:泣。命駆けで集めた本も多いからね

*3:と,私は思う

*4:なんと,ハーレクイン・エンタープライズ日本支社