magurit’s blog

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雑誌『プレジデント』4.17号・〔ゴーン流「予測する」技術〕

 ”ゴーン流”という言葉で,嫌な事*1を思いだしてしまう。
 124,125ペの「経営時流」に
 「無意味な組織改革がなぜ横行するのか」を読んで,
 ハタと膝を打った。

 ●実績をつくりやすい組織機構改革
  機構改革のメリーゴーランド*2が起こる理由
   ・機構改革は簡単に実行できそうに思える
   ・現場を知らなくても(知らないからこそ)実行できる
   ・失敗しても実害が少ないように見える
   ・手を打っているという弁解ができる
   ・メッセージ効果があると思ってしまう
  組織のメリーゴーランドの弊害
   ・心ある人々を疲弊させ,多くの人々を白けさせてしまう
   ・有能な人々の離脱を促し無能な人々を勇気づける
   ・本質的な問題から目をそらさせる
   ・無駄なことを真剣に実行できる人々を出世させていく
 ◎民間企業が用いる「一点突破・全面展開」
  一部の部署で改革を実行に移し,それを成功させるような支援を行い,
  それが成功した後は,そこでの実績をテコに人々を説得し,成功例を
  横展開するという方法      〔124,125ペより引用〕

 なるほど,改革でなく改悪*3
 先日,あるテレビの座談会で,「自然科学での改良は,ほぼ直線的な改良になるが,
 教育では,改良よりも”改悪”になることの方がうんと多い」と言う話をしていた。
 「だから,改良する時は,よほど慎重に,そして目的をハッキリさせて行わないと
 つぎはぎだらけの改悪が行われている。ちょうど,10年ごとの指導要領の改訂は
 いい例だ。明治に学制が敷かれてから,鈴木筆太郎や沢柳政太郎のような実験的な
 目的意識的な改革を行った例があるのに,それを無視して,独りよがりの”独創性の
 フリ”だけが横行している。特にエリート教師と呼ばれる人に限って」と。
 どんな世界にでも当て嵌まる話である。

*1:やっかいな遺産を残して追い出された天下りの管理職が「恫喝男」で,イエスマンとゴマスリ部下を子飼いにし,心ある人々にことごとく「モラルハラスメント」をして,辞めさせられた人,その一年後に心労で亡くなった人,左遷させられた人や,問題児扱いされた人を生み出したのが今から3年前。その彼が,知識をひけらかすかのように:「・・・かのように」は「実はそうではない」という意味になるので:いや,ひけらかしたかったのだろう,小泉某一郎が「進捗状況」という言葉をマスコミ相手に使えば真似をし,日産にカルロス・ゴーンがやって来て「改革」を叫べば,「改革」を吠えていた。さらには,イラク攻撃の頃には「パウエルの自伝を読んでまとめてきたから,お前等このレポートを読め」と。しかし,パウエル氏は「イラク攻撃の誤り」をきちんと謝罪した。あの男は,いまだにしていない。小泉某一郎が「郵政改革を邪魔するのは抵抗勢力だ。報復人事が待っているぞ」と吠えれば,同様に,「オレの言う事に従えないなら報復人事だ。オレは偉いのだ。オレに逆らうと,2倍,3倍にして仕返しするからな」と,」と。そんな状況で,行われた改革はほぼ失敗に終わり,会社は傾いている。

*2:メリーゴーランドとは,短気間でもとに戻ってくるの意味

*3:まさに我が社の現状だよなぁ。コンサルタントまで入れて,●になるようにもっていったのだから情けない。「企業だから,民間だから」と恫喝して●を押し進め,実は他の民間企業では,フィードバックし,◎に変更していたのだから。