magurit’s blog

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プライオリティを尊重する事の難しさ。(11/12変更)

               (紋切り型,つるかたばみ)→*1


 科学研究者の間では,自分の研究した事を
 自分よりも先に研究した人,グループはいないかを調べ,
 その先取権を尊重する*2
 
 日本の大学で,科学と名の付く分野は「自然科学」だけではない。
 「人文科学」・「社会科学」もある。
 中には,自分の選考された分野が3つのどの「科学分野」に含まれるか
 判断できない事を自慢する人がいるのには,閉口する。

 「発明」というと,工学や化学等での「物」を思い浮かべる事が多いのかも
 しれないが,例えば「友引」を『「冠婚葬祭業」・「僧侶」の休日』の発明と
 捉えれば,世の中には種々様々な「発明」が存在すると認識できないだろうか?

 こういう視点で「発明」を捉えたら,「制服」というシステムの発明,
 「お札」の発明,「公共図書館の発明」等,「いったい,いつ・誰が?」と
 知りたくなることも多いのではないか。

 そんな「ものの始まり本」はあるかもしれないが,では,こういうのはどうだろう?
 例えば,職場や業界で,異業種で発売されたものの新しい使い方を啓蒙し始めたら,
 これも,新たな「発明・発見」として*3,その経過や発案者を記録として遺すことは,
大事なことの様に思われて仕方がない。
場合によっては,社会的認識となるまでに,何年も要する時もあるだろう。
だからこそ,「最初に誰が」が大事になると思うのだが,いかがなものだろうか?

  科学史の世界では,「啓蒙主義?」「結果主義」は古臭い考えになるという話を
 聞いたことがあるが,頑なにそれにこだわっている人もいる。

結果主義は成果主義ではない。

結果主義は,仮説が存在し,その仮説を証明する為の実験があり,
目的意識的に問いかけるという行為が存在する。
  しかしながら,成果主義は,決められたルーチンワークの中で,いかに手際よく成果を
出せるかにこだわるだけだから,始めから分かった答えに対して,手段を選ばないという
態度であるから,全く違う。

  世に,色々な功労賞があるが*4,功労賞よりも,
奨励賞*5をもっと重視すべきだと思うのだが,いかがだろうか?
失礼ながら,先の短い,それ以上の新たな結果を期待できない人よりも,
未来を明るくする可能性の高い若い人を応援することの方が,大事な事の様に思うのは,
間違っているのかなぁ・・・・。

*1:エクスプランテ,「紋切り型い〜への巻」より

*2:ノーベル化学賞の田中氏がいい例

*3:特許権や実用新案等の話をしているのではないので誤解のないように

*4:功労賞が悪いというのではないので誤解無きよう

*5:いささか博打的かもしれないが,まだ結果が出てないが,応援し,意欲を高める為にもあるといいのだが・・・。