およそ10年前ぐらいから注目している科学者が本川達雄氏*1。
- 作者: 本川達雄
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: 新書
- 購入: 26人 クリック: 1,301回
- この商品を含むブログ (170件) を見る
彼の新刊『おまけの人生』を読んだ。
「大賛成もできないけど,大反対もできない」という評価にしておきます。
私は,彼の最初の『歌う生物学』の方が,迫力があって好きだ。
- 作者: 本川達雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 作者: 本川達雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
同じ題名で,『おまけの人生』にも言及されている『歌う生物学必修編』は
お世辞にもいただけない。歌いたくない歌ばかりである。
講談社版の中の歌は,一度聴いたら忘れられないメロディとフレーズに,
迫力があった。CDまで出したのだから。
- アーティスト: 特殊企画,本川達雄,ホモサピエンス
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1995/04/21
- メディア: CD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
このCDは,見つけたら買いだ!
恥ずかしながら,テンションの低い朝は通勤の車の中で歌い続ける(笑)。
某国営放送の教育バージョンの「市民大学講座」で『生物のデザイン』と
いう講座(全12回)で毎回,歌っておられたのだが,エアチェックしたビ
デオを友人に貸したところ,友人の子供が,「生き物は円柱形〜」
と唄っているというのだ。
また,『研究室の逆襲』という番組では,東京工業大の講義の様子が紹介
されていたが,学生にひとしきり講義した後,
「・・・・では,歌います。
かえるはピョンピョンピョンと跳ねる。
トンボはスイスイ空を飛ぶ
動くのは,動くのは,体の中で
筋肉が動いているからさ・・・・・・・」
学生の手拍子の中,アカペラが続いていた。
教科書や有名参考書の編纂委員になって書かれた『歌う生物学必修編』は,
3枚ものCDがついているが,私にとっては,歌いたい曲は1曲もないの
がとても悲しく寂しい。
最近の彼の著作で,読みやすく,分かりやすく,知らなかった事が知れて
良かったという本として,『ナマコガイドブック』をオススメする。
この本に書かれている,一般的なナマコの習性・生態について,知っている
人が,どれだけいるだろうか?「いい本」だと思う。
- 作者: 本川達雄,今岡亨,楚山勇
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2003/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 23回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
「肩書きが人を作る」とか「仕事が人を作る」と言う言葉も耳にするが,
「肩書きが人をダメにする」もおおいにあるように思われる。
「オケイコ」ぐらいで生きているのがホドホドで良いのではないか?と
思ったりするのだが,実は『おまけの人生』にはそれが書かれている(笑)。
*1:『ゾウの時間とネズミの時間』というロングセラーをご存知かも!?