- 作者: 板倉聖宣,重弘忠晴
- 出版社/メーカー: 仮説社
- 発売日: 2002/07/10
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友人から掲示板のマナーについて訪ねられた。
友曰く「先日,小学校の同窓会の案内が届いたけど,8/14だから,参加は
難しそうなんだ。だけど,今頃なぁ。30年以上,音沙汰も無く,何度か
開かれていたらしいんだ・・・・。」ちょっと,悔しさの響きが聞こえな
いでもなかった。
「しかし,参加したくない理由は他にもあるんだけどね。」
同窓会の案内に,HPのアドレスがあったので見たそうな。
小学校1年から6年までの懐かしい顔が,嫌な事と楽しかった事を思い出
させてくれたらしい。つい,魔が差して掲示板に,近況報告を書いたとか。
数日後,何人かの「RE」の中に,
>先生おしえて!コーナーをつくりたいと思います。
彼は,嫌味で味付けして,丁寧にお断りしたらしい。
だが,しつこくも作りたいと書かれている。
仕方ないので,「何を教えて欲しいのか」を嫌味を込めて記入した。
>子供の頃は素直に受け止めていたけど今になって思うと疑問に思うこと
>や子供の頃恥ずかしくて聞けなかったことなどにずばり簡単に解りやす
>くコメントしていただくものです。
(その話を聞いたとたん,数日前に私が書いたブログを思いだしたそう
な)
友曰く,「実に,恐ろしいシステムですねぇ」
「小中学校の先生にお訊きになった方がいいと思いますよ。
あの方々にも,サービス業として,品質保証の責任がありますか
らねぇ(笑)。しかし,付属小が児童に分からないように教えて
いると分かって安心しました(爆笑)。
教育の未来はとても明るい(皮肉ではなく)ですねぇ。
産業として発展する余地が残ってる。」
我が友は,私の影響を色濃く受けてるようだ(笑)。
友曰く,「元国立教育研究所の板倉聖宣氏の話の中に,『帝国大学出身
でドイツ留学もし,細菌学を学んだ優等生に森鴎外がいます。
彼は,日露戦争の戦死原因の90%が「脚気病」であることにつ
いて,脚気菌という細菌がいると譲らなかったのです。大阪の
刑務所では麦飯を食べさせている受刑者に脚気患者がいないと
いう報告や海軍が欧米を模倣して小麦を使ったパンを食べさせ
脚気を激減させた事実を無視し,麦で治るのは迷信と一蹴しま
した。そればかりか,彼の弟子の学生が,存在しない脚気菌を
発見してしまったのです。もちろんその脚気菌は,二度と見つ
かりませんでした。優等生は,師匠の目ばかり伺いながら仕事
をするので,創造的な一流の研究が出来ない・・・』と。
私も多くの教師に習いましたが『腑に落ちた』記憶は一度もあ
りません。唯一,板倉氏の開発した教材で授業をしている時に,
「あぁ,そうだったのか」と納得することが度々です。こんな
授業を受けていたら,今頃教師になっていなかったことでしょ
う(笑)。私も理解したふりをする事が辛かったし,無条件に
覚える等という技が出来ませんでした。不器用だったんですね。
ずっと,『落ちこぼれている』と,思っていました(事実,落
ちこぼれていましたが・・苦笑)。」
45才にもなって,まだ,答えを,教えてもらいたがっているなんて
ね。暗記力重視型教育の実験成果が,日本の町の中を歩き回ってるん
ですから。
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