エフゲニー・キーシンをピアノ独奏に迎えた,チャイコフスキーのピアノ協奏曲
第1番の演奏は,涙が溢れ出た。
当時のキーシンは,12,3才で,神童と言われていた。確か,ブーニンがショ
パン・コンクールで優勝した頃にデビューしたはず。
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- ファンの人を侮辱するつもりはないことを最初にお断りしておきますが,
今のフジコ・ヘミングのブームも,ブーニンのブームと同じようにNHKから
始まった。NHKってやっぱり罪だよね。
私は,ブーニンのショパンも大胆で面白い*1と思うけれど,
それ以上に,枯れたバッハや淡泊なドビュッシーの方が今は好きです。
フジコさんも凄いけれど,カーネギー辺りでの演奏は,ちょっと?
ホロビッツの初来日が大騒ぎになり,(またもや?)NHKが生放送したのだけ
れど,あまりにミスタッチの多さと選曲が日本人好みでなくて,すごく評判を落
とした*2。その痛々しい演奏に,ホワイトハウ
スでの中継コンサートを記憶していたから,青春のヒーローだったから,愕然と
してしまった。
ホロビッツの演奏で,最高!!って思うのは,
スーザ/ホロビッツ 「星条旗よ永遠なれ」
です。
本当に,手が2本?って思うような凄まじい演奏。
4本,いえ6本以上あるかのような速さで鍵盤の上を駆けめぐっていた。
一人のオーケストラ。
自分の意のままに操れるオーケストラ。
だから,私はピアノ編曲版が好きなんです。