magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

トランスな世界

No.27

●投稿者:マグリット(♂)
●投稿日:05月05日(日)22時01分09秒

 ◆気持ちのいい道具

 私がコンピューターに触れた最初は中学の頃。大阪・四つ橋の電気科学館で,
科学教室が開かれた折りに,パナファコムという富士通の機械。プログラミン
グカードに1枚1枚,プログラムを書き込んでカードリーダーに読み込ませて
実行させるというものだった。確かフォートランなる言語だったように思う。

 その次に触れたのは,大学の研究室にapple-Ⅱe。まだパソコンならぬ
マイコンと言われていた頃で,マニュアルも読みにくいことこのうえなかった。

 同じ年,某国民機の8001や6001,準国民機の8に11,そして私は7
を入手することになった。フロッピードライブやモニタ,ドットプリンタを現品
処分で入手した。まだ,レンタルソフトの規制がかかる前だったので,高機能の
ワープロソフトをダビングしたり,高級言語を幾つもコピーして確かめるのが楽
しかった。

 「7」には,Z−80という,国民機のソフトを動かすカードが別売されてい
てそれを使って,CP/MというMS−DOSの前身のOSを動かして,幾つも
の言語やアプリケーションに親しんだ(スーパーカルク・データーベース2・
ターボパスカル・αC等)。

 しかし,職場に入った米国民機の「5550」のMS−DOSを学んでいる時に
横やりが入って,マイコンと絶縁することにした。某計算機メーカーのワープロ
用機がとても便利だったので,仕事はそれで済ますことにした。

 ところが,ある日,友人が「氷かき」ぐらいの箱を持って遊びに来た。その箱は,
モニタ一体型で,コマンドを打ち込まなくても簡単に動き,ゴミ箱があり,画面は
「仕事机」というパソコンだった。「これなら,使ってみたい!」という欲求が私
の心に走った。その日から数ヶ月後,某七色林檎は,私の元にやってきた。夜を徹
して,ニフティに繋ぎ,フリーウェアをダウンロードしていた。

 そして,今。8年前に購入したパワーPCが現役で仕事を片づけてくれる。周辺
機器のどれか一つが壊れると,USBしかない現在,全てがお払い箱になるかもし
れないが,私には大事な道具である。
 これほど,新しい考えを生み出し,それを実践するのに便利で使いやすい道具は,
もう現れないだろう。
 職場では,「ゆがんだ窓」を仕方無しに使っているが,しつこいダイアログには
「もう,うんざりだ」。
 道具は使うものであって,使われるものでは無い。