壮観!!3万匹のホッケの柱
今夜の「ワンダー×ワンダー」は,
北海道・奥尻島近海に春,桜の頃に
出現する,ホッケの大群,ホッケが
柱状になるという映像の紹介と
その柱形成の解明だった。
見たばかりの内容を,
”ノウミソ・レコーダー”を使って,再現するので,多少の誇張間違いもあるだろうが
どうか,ご了承を(苦笑)。
ホッケは,”魚”偏に”花”と書くが,冬場は深海底300m辺りで落ちてくる
プランクトン等を食べて生きている底生魚。
それが,春先,つまり花咲く頃,プランクトンが発生すると表層に上がってきて
大群となるという。
(ゲストは,ミジンコ:坂田明・平泳ぎ:岩崎恭子,さかなクン)
奥尻の漁師は,ホッケ漁をする時には,海面の渦を探すという。
(渦発見!潜って見ると↓)
約3万匹,高さ10mの柱!
竜巻状の渦を作ることで,プランクトンを吸い込み,群れ全体に餌を供給する。
同時に何本かの柱が立つこともあるという。
さらに,最高20mの高さになることも・・・。
ここから柱の出来る条件などを解明に入った。
まずは解剖。
ホッケには,ウキブクロが無い!
(↑これは,サバのウキブクロ)
ウキブクロがないので,泳ぎ続けないと沈んでいく。
そこで,どういう形で泳いでいるかというと↓
立ち泳ぎなのです。シンクロの選手の様に。
その為,下向きの流れが起きて,水流が渦を作る。
まず,数匹が水面でプランクトンを捕食。
下から群れが追いついた時には,水面上のプランクトンは,
渦の為に水中に引き込まれる。
その為,海鳥が届かない辺りでプランクトンを採ることができる。
実に巧妙な仕組みです。
さらに,PCソフトBoidsを使って,群れと柱を作るシミュレーション。
・ぶつからない
・上に向かって泳ぐ
・リーダーは無い
・餌を取ると,下に向かう
等のシンプルなルールを組み合わせると,柱状を示すことが再現された。
さらに,よく似た低生魚のアイナメと比べると,
尾の形が,ホッケは推進力を生むのに適した形をしている。
↑冬,300mの海底に棲むホッケ。
3万匹の柱は,壮観でした。
再放送は,9/9(水)深夜1:15〜2:05(25:15〜26:05)
オススメです。